四国の思い出 その1

もうふた月前だが、ご主人様はライアンと四国に出かけた。格安のツアーながら、四国を満喫できた旅だった。四国をぐるりと廻るのである。
香川県では『讃岐うどん』を食べ、愛媛県では『坊ちゃん団子』、高知県では『かつおのたたき』、徳島県では『徳島ラーメン』。マァ本当に食いしん坊の旅である。
四国にはもう20年以上前に確か「瀬戸大橋」の開通の際、Q子と出かけた事がある。その時も楽しかった。旅先で会う方々は皆、良い方ばかりなのである。金刀比羅宮の階段をフーフーと歩いた記憶がある。だけど、その程度だったので、今回の旅はとても楽しみにしていたのだ。
まずは高松空港を降り立ち、「瀬戸大橋記念公園」徳島県に入り「渦の道」へ行く。渦上45メートルの高さから展望室のガラス床を覗いたり、面白かった。渦・渦・渦なのだ。また香川県に戻り「屋島」へ。壇ノ浦古戦場がある所で、その中に「瑠璃宝池」がある。源平合戦の折、義経はじめ源氏軍が血刀を洗ったところ池はまっ赤に染まったといわれ、俗に「血の池」と呼ばれている所。きっと、平家の落人もそこで命を落としていたに違いない。よく見ると、そんなちょっと鬱蒼とした感もある。目線を横にやると、睡蓮の花が綺麗に咲いていて、数々の悲しい歴史があっただろうに、何もなかったように綺麗に咲く睡蓮。偉いな〜なんて思ってしまう。同じような気持ちになった事がある。
昨年の3.11東日本大震災の時である。被害に遭われた方は本当にお気の毒で言葉を失う。あれから1年半も経つのに、まだ、解決できない問題が山積みで歯がゆく思う毎日である。ご主人様もあのときの恐怖は今も忘れない。ただ、家族や知人が皆、無事であったことにただただ感謝していた日々。あれから2〜3ケ月は不安との戦いでした。そんな或る日、ふと、ベランダにあるアイビーを見ると、何と可愛い葉をだしていたのだ。さわると、フワフワして柔らかくって、これも新しい命。凄く嬉しくなった。植物は凄いね。睡蓮と同じように、どんな時でもきちんと自分の仕事をして、春の訪れを知らせてくれる。その瞬間、どんなに心が救われたか知れない。そんな事を思いだした。
さて、どっぷりと感傷に浸っていられないのがツアーである。
バスはゆっくりと、そして、急いで「琴平」へ向かう。温泉に浸かり、美味しいご当地の食を頂く。あ〜シアワセ!夜は街を散策。ちょっと寂れた感じがなんともいえない情緒なのです。いくつかの橋を渡り、琴平では有名な神社にも足を延ばす。
行く所にいろんな神様を感じてしまう街。東京では感じられない「日本」がそこには在って心地よい風が吹いていました。まるで、心のお洗濯みたい。とご主人様。
さて、明日はこんぴらさん。体力を付けなくちゃと、ぐっすりZZZ・・・・のお二人でした。
その2に続く・・・・

こんな感じでしたよ!