上海帰りのご主人様

昨日まで、妹のQ子と上海に行ってきました。Q子は旅慣れているので、ご主人様にとってはラクチンなおんぶにだっこ状態の旅でもありました。
旅というのは、まず、お天気。そして、お料理が美味しければ、それは100%良い旅なのだが・・・
お天気はまずまずでしたが、お料理は今一つ。そして、トイレに限っては、想像を絶するほど・・・。いわば、ほんの少しだけど、中国を知る旅になり、それはご主人様にとって、貴重な経験なのだ。
空港に降り立ち、まずは上海へ。しばらくすると、高層マンションが立ち並び吃驚!バスの車窓から見ると、それはまるで紙で作ったぺーパークラフトのようで、とても危なっかしく見えるのだが、そんな心配をよそにどんどん建設されている。上海って凄いね。ガイドさんに聞くと、それらのマンションは90㎡で日本円で4,000万以上だと言う。ちなみに一般の給与は月30,000円〜高くても70,000円くらいで、庶民にとっては高嶺の夢である。また、上海の人口は東京の2倍だそうで、これからますます発展するのだな〜なんて思っていたら、蘇州につきました。ホテルに着き、まずはリラックス。素晴らしいホテルでしたよ。
ぐっすり眠りにつき、翌朝から観光なのだ。まずは無錫。「無錫旅情」という歌謡曲が昔ありましたが、そこです。雄大な太湖のほとりで愛するあなたを思い出している歌だったと思いますが、その内湖を遊覧。本当に太湖を回ったら3日間くらいかかるそうで、なんと琵琶湖の3倍なのだ。

次に、中国の4大美女である西施苑へ。(4大美女とは西施(春秋時代); 王昭君(漢); 貂蝉後漢); 楊貴妃(唐)である。)
西施は質素な身なりであってもその美しさは一際目立ち、川で洗濯をすれば魚が泳ぐのを忘れるほどの美女だそうである。羨ましいわね。本当に素敵な佇まいでした。

そして、バスは「寒山寺」へ。張継の七言絶句「楓橋夜泊」が有名である。
そして、あの「蘇州夜曲」に出てくる寒山寺。
とにかく歌詞が素晴らしいです。
「♪君がみ胸に 抱かれて聞くは夢の船唄 鳥の唄
水の蘇州の 花散る春を惜しむか柳が すすり泣く

花をうかべて 流れる水の明日のゆくえは 知らねども
こよい映した ふたりの姿消えてくれるな いつまでも

髪に飾ろか 接吻しよか君が手折りし 桃の花
涙ぐむよな おぼろの月に鐘が鳴ります 寒山寺。」切ない愛の歌ですね。

このお寺の僧侶は寒山と拾得で唐代の脱俗的な人物だったらしいが、民衆に
愛され仏教の哲理に優れた方だとか・・・
寺には寒山の手に蓮の花、拾得の手元に花瓶の像があり、蓮の花と花瓶は中国語で発音すると平和を表すそうです。つまり、「花がほしいのであれば花瓶を用意する」ことなのだ。そうか!だったら「貯金箱」を用意すれば・・・なんて情けないことを思うご主人様。まずは花瓶なのだ。

夜は蘇州のナイトクルーズ。東洋のベニスなのだ。情緒があって素敵。そして、山糖街へ。この町はお洒落で、観光客で溢れていましたよ。居酒屋もあったし、本当はゆっくりお酒でも飲んで過ごしたかったな。

翌日は「錦渓」へ。まずは運河の遊覧。歌う船頭さんに連れられ、ゆっくりゆっくりと船はゆく。これもいい気分。船頭さんは女性なんですが、歌がうまい。凄く響く良い声で、気持ちよく高らかに歌うのだ。だがしかし、「北国の春」を歌った時は吃驚。まったく音程が合っていないのである。実は音痴だったのね。
遊覧しながら街の散策もする。湖で洗濯をする人もいれば、野菜を洗い、鶏肉をさばいている人もいる。同じ湖なのである。しかも水の流れはなし。幼子はすぐ用を足せるよう、みんなお尻が丸見え状態で道端で用を足すのである。こういう光景にはちょっと驚いてしまう。だがしかし、ここは外国。衛生的ではないにしても、これは習慣であり、皆、生き生きと幸せそうに見える。一本、道を隔てると、かなり高級住宅街もあり、貧富の差を感じてしまう。早くもカルチャーショックのご主人様。

さぁ、これから上海へ。続く