鉄の女とマスターズ

イギリスのマーガレット・サッチャー氏が先日、お亡くなりになりました。87歳だそうです。各国の政治関係の方々から、敬意を表する言葉が述べられた。政治家が憧れる、是非、真似をしたい政治家。まさに理想の政治家だった。
サッチャー氏は女性でありながら、11年も国の代表として信念を貫き強い政治家として、世界に名を広めた方。その逞しい姿に、「鉄の女」と人は言う。
サッチャー氏が成しえたことに、まずは経済改革。財政赤字を何とか切り抜けようと、国営のマンネリに活!を入れ、民間の力を取り入れ、やる気のない人を奮い立たせたのだ。
だが、経済大国の陰には切り捨てられる部分もあり、結果的に多くの失業者を生み、貧困に喘ぐ国民も増えてしまったという。サッチャー氏の訃報は、高齢であるけれど、悲しいことである。でも中には喜んでいる方もいて、それは、決して少なくはないそうだ。
それでも、誰に好かれようが、嫌われようが、国のリーダーとして、有言実行し、常に信念を曲げずに戦い続けた姿は立派で、まさに政治家の鏡だと思う。
昨今、言ったこととやっていることが、あまりにも違う政治家や、風評を気にして、自ら選んだ党を、己の利益のために簡単に変えてしまう方もいるが、こういう方には、今一度、政治をつかさどる人として、「信念」「理念」を考えて欲しいわね。
さて、「鉄の女」とはサッチャー氏だけではない。通常、女性の政治家を含めて、「鉄の女」と言うらしい。
先日、韓国のパク・ウネ首相と、ミャンマーアウンサンスーチー氏が仲良く写真に写っていた。こちらも勿論、「鉄の女」。
共に父親を暗殺された悲しい過去を持つお二人。その写真はとても綺麗で清々しく感じた。ひそかにご主人様はパク・ウネ首相を応援している。韓国も北朝鮮問題とかいろいろあるけど、(日本もそうだけど)頑張ってほしいと思う。ローマ法王だって、「和解」「話し合い」と言っている。女性が好きなことは「平和」「公平」「誠意」。そんな解決が出来ればと思う。
アウンサンスーチーさんとは名前である。ミャンマーでは女性は姓を持てない。その意味は、女性は、姓を持つほどの価値も無く、権利もなく、自由も無く、常に男性の後ろにいるべき者である。ということかしら?そんな男性社会の軍事政権の中、「民主化」「女性の自由」を唱えたのだ。その度に軟禁され、自由を失う。かれこれ、15年である。その間に「ノーベル平和賞」を受賞するのだが、勿論、式場には出ていない。
その後、国会補選に当選し、やっと、自由の身となったものの、国のリーダーではなく、民主を訴える党主と言ったところで、これからが、本当に意味での試練が待ち構えているのだ。
日本にも来日されているそうですね。
アウンサンスーチー氏は本当に美しい方です。英語を聞いただけで、その綺麗な発音にクラクラしてしまう。こんな優秀な女性を暗闇に閉じ込めていたなんて、本当に許せない気持ちになってしまいます。
日本にも「鉄の女」沢山いらっしゃいますが、女性として、頑張ってほしいし、男の方に女性の素晴らしさを再認識してほしいとも思うのです。
さて、話は変わりますが、ここ数日、何故か、ご主人様は5時に目が覚め、「まだこんな時間〜〜?」と思いながら、TVを付けたら、「え〜〜マスターズだったの!」と言う事で、朝早く起きては「マスターズ」を見ているのである。
先ほど、優勝者は決まりましたけど、いや〜〜面白いですね。選ばれし者のゴルフはそれはそれは見事な程、カッコいいし、見ているだけで自分が出ているような気がして、つい力が入ってしまうのです。
しかし、勝負とは本当に分からないものです。優勝争いはアダム・スコット(オーストラリア)とアンヘル・ガブエラ(アルゼンチン)の選手。実はオーストラリアの選手はマスターズでは勝てないというジンクスがあるのです。
その訳は・・・その昔といってもまだ最近のことですが、グレッグ・ノーマンというオーストラリアの選手がおりました。一世を風靡した名プレーヤーで、別名「シャーク」と呼ばれた方で、それはそれは鋭く、キレのあるゴルフでまさに天才でした。当然、メジャーと呼ばれるタイトルも総ナメ。そんなある日のマスターズ。5打差であるにもかかわらず、グレッグ・ノーマンは負けてしまったのです。観客は「え〜〜〜〜うそでしょう!信じられない!」その情景はすぐさま想像できると思うのですが、まぁそういう状況でした。それから、後に「マスターズの呪い」と呼ばれるようになったのです。なので、A・スコット氏は自らのゴルフと共に、国を挙げて「マスターズの呪い」を何とかして打ち破りたい!そんな思いも重くのしかかっていたのです。一方、アンヘラ・ガブエラ氏のアンヘラという名前は[ANGEL]と書き、英語読みをすると、エンジェル、天使なんですね。これは面白い。呪いが解けるのか?天使が勝つか?
結果はプレーオフの2回目。ガブエラ氏が絶妙なゴルフをするものの、女神が微笑んだのはスコット氏。天使もゴルフでは悔しいけど、呪いが消えたことには微笑んでいたのかもしれません。いや〜面白かったです。やはり、旬のものはリアルタイムで見るべきですね。
石川遼選手もこの日はバーディラッシュで68というスコア。池ポチャもあるのに、ベストスコアだったそうです。これは、来季に向けて大きな自信になったと思いますよ。
実は、昨日、ご主人様はライアンとゴルフに行きました。
「カラオケバス・ゴルフツアー」と企画したのはT氏。いつも楽しいことを考える天才なのだ。この日はいつも「合宿」と呼ばれるゴルフメンバーにO氏とY氏。そして、企画幹事のT氏の奥様のT子さんにはいろいろサポートして頂きました。朝からお酒飲んでカラオケ歌って、気分は夜の世界。これからゴルフという健全なことをするとは思えないのだが、ゴルフ場に着くと、それはまさに「マスターズ」の気分。栃木県にあるあのジャック・ニクラウスの設計のゴルフ場である。「ゴルフ場に異存はない。天気も申し分ない。自身の力を発揮するのみ」と、やまとなでしこ魂を誓うが、目の前にはバンカーがいっぱいだし、池もいっぱい。頑張っても頑張らなくても池ポチャ!バンカーではいっぱい穴掘りをするし、散々でした。でも、やはり上手な方はきちんといつも通り、プレーするのだから、実力というのは場所や状況を選ばないのでしょうね。
ご主人様としては、気力と体力のギャップを思い知った1日となりました。帰りのバスの中では、またまた宴会。ちょっと渋滞していたけど、幹事の采配が素晴らしく、時間を感じさせない楽しいゴルフツアーになりましたヨ。
次回は2週間後の「合宿」である。
今から「アタリマエ体操」をしっかりやらなくっちゃね。