再び、ゲイジュツ三昧!

少しは涼しくなったものの、やはり7月は暑いですね。こんな時、何故か、胸が熱くなるゲイジュツを沢山見ましたよ。
7月6日には「ウィーンミュージカルコンサート」
ミュージカルと言えば、「ブロードウェイ」と思いしや、いやいやウィーンにも有名なミュージカルがあるのです。例えば、「エリザベート」「レベッカ」「ダンスオブバンパイヤー」「モーツァルト」・・・とかね。
今回、このミュージカルのアラカルトで、それはそれは素晴らしい歌を聞きました。司会の方が言っておられましたが、「ミュージカルはドラマです。ドラマには波があり、始めは静かでやがて盛り上がる・・・というのが普通ですが、今回はいきなり4番打者が次々にホームランを打つようなもので、一瞬たりとも飽きさせず、そして、胸を打つ素晴らしいコンサートです。」と。
このようなコンサートはやはり音楽が好きで、良くわかる方が良いと思い、HIROMIさんとご一緒しました。曲が終わる度に「上手いね!凄いね!いいわね!」と。二人してため息をついてました。
それ位、素敵な歌唱でした。
ご主人様はミュージカルは大好きで、今から30年前から、お小遣いをためては見に行っておりました。ある時、外国のミュージカルを見たとき、日本と比べ、あまりに差があると感じ、それ以来、自ら日本のものは見ないようになってしまいました。やはり、ミュージカルは西洋のもので、白人の声に合うゲイジュツだとついつい思ってしまいます。今回はドイツ語?だと思うけど、ドラマの内容や言葉は分からずとも、心に響く歌唱で、素晴らしかったです。勿論、最後はスタンディングオベーションでしたよ。
このコンサートでは、特に「マヤ・ハクフォード」さんが素晴らしかった。すでに、このコンサートは2回目で、日本にもファンクラブがあり、人気の方のようですよ。そして、もう一人、ゲストに韓国の「オク・ジュヒョン」が出ておりましたが、東洋にしか出せない情感を見ごとに表していて、あっぱれな歌唱でした。元はアイドル歌手らしいのですが、今じゃ韓国きってのミュージカルスターです。凄いね。
いい音楽は心を大らかにし、希望が生まれる。あんなに、気持ちよく歌えたらどんなにいいでしょう?と。ちょっと無理な事だけど、自分に挑戦したくなるような気分にさせてくれました。
そして、次の週には「ビッグバンド」。こちらもHIROMIさんとご一緒させていただきました。何と、小曽根真氏と「NO NAME HORSES」のコンサートです。
「NO NAME HORSES」というのはビックバンドの名ですが、メンバーはエリック宮城氏や中川英二郎氏、高橋信之助氏という豪華なメンバーで、名前のない馬と言うネーミングにしては、皆、超有名な方ばかり。今、最も旬な方の、旬な演奏なのです。
ビックバンドというと、昔から続けているベテランバンドを初め、学生バンドも今ブームになっていますが、中堅ミュージシャンのバンドってあまりないのよね。それもそのはず、忙しい売れっ子のミュージシャンが皆集まって練習するというのも、これは無理な事で、気持ちはあっても実現は難しいのだ。
だけど、実現しましたよ。この日だけの、スペシャルバンドが。
演奏は素晴らしい!の一言。ビックバンドの醍醐味はいろんな楽器が1秒たりとも狂わず、正確な音色で音をかさめていく。それがカッコいいのです。ビックバンドで活躍できる程の実力のある方はごく僅か。しかも、今の旬の方々ですから、素晴らしいに決まっているではないですか!
たたみ掛けるようなスピード感、そして、最後まで引き延ばすバラードのしっとり感。ずーっとウットリ顔のご主人様でした。
小曽根真氏は、それは、知らない方はいないくらい、大変なピアニストで、アレンジャーとして有名ですが、おしゃべりもすごく上手で、楽しかった。素晴らしいアーティストだとつくづく思いましたよ。
何でも、このメンバーと出会ったのは、「伊藤君子」さんのCD作成の際だったそうです。「伊藤君子」さんと言えば、カリスマ的存在の実力派ジャズシンガーですが、ご主人様は大好きで、よく昔はライブにも行きましたし、何故かCDも沢山持っています。
数年前だけど、あるコンサートで「伊藤君子」さんがゲストに出ていたのですが、出てきた瞬間、大輪の花が咲いたように、キラキラ輝いていて、凄いオーラを感じました。そして、今回もこんなに素敵なメンバーを引き合わせたのだから、人としても凄い方ですね。
ミュージカルにしてもJAZZにしても、良い音楽はいいです。疲れが吹っ飛んでしまいました。
さて、今度はバレエ。
7月13日だったかな?ライアンに予定があり、Q子と行ってきました。バレエはパリのオペラ座で見たことがありまして・・・(なんて言うと凄いけど、フランスに行った際、向学の為行ったのです。勿論、一番安い席でしたが・・・)
その時、あまりの軽やかさに吃驚しました。そして、今回のバレエも同感。演目はオムニバスで「白鳥の湖」を初め、「ボレロ」「ドンキホーテ」など、新作もあり、いわゆる良いとこどりの見やすい内容でした。本当にため息がつくほど美しかった。バレエはダンスの基本。ダンサーもバレエの基礎があるのとないのでは、まったく違うそうですね。
重たい題材をしなやかな肉体で表現して、どうしてあんなことが出来るのかしら?と只々、感嘆するご主人様ですが、気分はすでにバレリーナ。帰るころには、背筋を伸ばし優雅に歩いちゃったりして・・・
暑い夏、わずか1週間のゲイジュツ三昧。
心も熱く興奮し、感激のあまり、もう倒れそうなご主人様です。