神様からの贈り物 その3

3日目は、またまた、島根県に戻り、「足立美術館」に行きました。庭園として10年間、日本一だそうで、それは、美しかったです。進路の途中に額縁だけのスペースがあり、そこに座るとまるで、一枚の絵になる。ふと、後ろを見るとまた一枚の絵がある。そんな遊びがあって、そして、その景色は四季折々の素晴らしいがギュッと詰まっているのだ。吃驚ですね!庭園すなわち美術館なのです。
そして、これだけではないのです。扉を開ければ、日本絵画のオンパレード。横山大観に、伊東深水上村松園・・・。どうしてこんな田舎にこれほどの作品が・・・と思うのですが、この美術館を作られた方は「足立全康氏」と言うお方。何でも、若い時から、日本画がお好きで、苦労しながら買い集めたという。
いつの間にか、コレクターと言うレベルを超え、このような素晴らしい美術館となったそうな・・。中でも、横山大観の素晴らしい作品の数々、これは必見。どうして、こんな上手いのかしら?なんて、素朴な疑問を感じるものの、余裕のある作品にどっぷり魅了されてしまいました。その日は、北大路魯山人の作品も展示されており、こちらもどっぷりと鑑賞致しました。
美術館と言うものは好きな方には時間が足りないし、興味がない方には時間が余ってしまう。非常に難しい場所なのです。ご主人様も短い時間の中、まずまず納得のいく鑑賞をさせていただきましたよ。途中で雨が降ってきたので傘を買い求めました。
それが歌舞伎っぽくって素敵なのです。ちょっとご紹介。

どう?いいでしょ!これも美術館の一部ですよ?なんちゃって!

続いては「白兎神社」。初めて聞く名前だったのだけど、因幡の白ウサギに因んだ縁結びの神様なんだそうです。
因幡の白うさぎの童話は皆様ご存じなので、ここでは省きますが、オオクニヌシノオオカミがその昔、傷を負ったウサギを助けたことで、素晴らしい女性と結ばれた。その話です。神社には沢山のウサギさんがいましたよ。添乗員さん曰く、この神社の縁結びは強力だそうで、今女子に人気があるとか。なので、名指しで○○さんが好きで〜〜す。とか、△君と一緒になりた〜〜〜〜い!とか、きちんと言った方が良いと言ってましたので、ご主人様はどうしよう?誰にしよう???と考えているうちに誰も思いつかず、そして、時間が迫り、「ライアンでいいで〜〜〜す」と言ってしまいましたが、ライアンはご主人様の事、お願いしたのかしらね?
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未完成だけど、こんな像があり、神話といえども、本当の話に思えますね。
次は鳥取砂丘です。少し歩くかな?と思い、傘を買ったのに、結局、雨にも降られずラッキーでした。初めての砂丘、まぁ凄いワネ!何で砂丘が出来るのだろう?それは海風と山の風が時々けんかして重なって…それが10万年続き・・・今となったのである。凄いなぁ〜。その長い年月の砂に足跡を刻み、何とか、グサ”グサ”と重い足取りで上まで登りました。
上まで行ったらすぐ海で、ちょっと怖くなりましたね。だっていきなり海なんだもん!
さぁ〜て目的も果たし、また元の所に歩くのだけど、これが、全然、前に進まないのである。砂の抵抗って凄くて、汗ビッチョリ冷や汗タップリで、やっとこ下に降りました。体力のなさを痛感した瞬間であり、こういう所はやはり若い時に来るものだな〜と、急におばさまになってしまったご主人様。
初めての砂丘。楽しい思い出ネ。
ここで頂いた食事が美味でした。プリプリの海老、美味しかった〜。
そうだ、鳥取と言えば「水木しげる」。何かお土産と思い、ゴルフのマーカーを買いました。マーいいカー。

この日の最後はインディジョーンズじゃないけど、ちょっとミステリーな島めぐり。裏富海岸の遊覧船に乗りました。
いきなり、沢山のカモメを目にして、「日本海だな〜」と情緒に浸っていたら、見えてきた。見えましたよ!沢山の島が・・・・勿論、無人島ではありますが、どうして、島って出来るのだろう?元々は一つの島だったのだろうけど、その形が非常に興味深くて、ミステリーを感じてしまう。
島の上に松の木が・・・そして、その島だけに咲く花があるという。本当に自然の成すことは不思議がいっぱい。ふと、後ろを見れば、そこには大きな海が広がっていて、西なら中国。北ならロシア。
この小さな海岸から、世界は繋がり、地球も繋がっているのだ。
林を見て森も見たような気分でした。
ワイルドでしょ!