歌舞伎とミュージカル

4月にはミュージカルを見ました。
「紳士のための愛と殺人の手引き」凄い題名ですね。

ある一人の貧しい青年が実は大富豪の貴族の血を引いており爵位継承の権利があることが判明。伯爵になれれば莫大な遺産が入る。ただし、その前にすでに継承権のあるもの8名がいなくなればの話である。ということで、何と殺人計画を練るのだが・・・・
主演の市村正親氏が8回も殺される・・・・とパンフレットにあるのだが、本当にそうで、8役を演じておりました。
実に楽しかった。市村氏はミュージカルの天才ですね。まさにレジェンド。面白くないわけがありません。ルンルン気分のご主人様でしたよ。

さて、歌舞伎です。ご主人様は昼間の部でしたが、4月の演目は「醍醐の花見」「伊勢音頭恋寝刃」「一谷ふたば軍記(熊谷陣屋)」
染五郎さん、猿之助さん、松也さん大活躍でした。
今や歌舞伎界を背負う方々で若さも芸も素晴らしかったです。
最後の「一谷ふたば軍記」は有名な演目です。ご主人様も何度も見ました。
平家物語を素材にしたもので、主君のために実の子供の首を差し出すという戦乱の無常を描いた悲しい話です。

母役の猿之助さんのくどき、父役の幸四郎さんの嘆きの熱演。思わず、涙してしまいました。
やっぱり歌舞伎役者は素晴らしい。しっかりしたお芝居は、心のエッセンス。元気を沢山頂きましたよ。