合同慰霊祭

ライアンの葬儀を執り行ったセレモニーでは、年に1度「合同慰霊祭」があり、今日、ご主人様はライアンの写真と一緒にお出かけ致しました。
それぞれの名前を呼ばれ、写真が飾られ、黙禱の後に献花。
多くの方が献花する間にメッセージが読み上げられる。そのメッセージは花と一緒に故人へと渡されるのでしょう。

ご主人様のメッセージは恥ずかしいから内緒。
最後はハーブの演奏でショパンノクターン
そして「千の風になって」を一緒に歌う。その中に「朝は鳥になって、あなたを目覚めさせる。夜は星になって、あなたを見守る」とあり、小鳥のさえずりや星の輝きはそうだったのかと思った。

こういう儀式にはご主人様はいつも参加する。それは、きっとライアンが喜んでいると思えるからだ。

帰りにライアンがいた病院に行き、遠くからご挨拶をするご主人様。その瞬間、過去の時間にワープしてしまいました。ライアンの早送り映像が目に浮かびましたよ。
風景も何もかも全く変わらないのに、人の思いは深くびっしり詰まっているのですね。

茶店に入ると、懐かしいポップスが流れていた。
なんてことない。私たちは何気なく昔の音楽を聴いているのです。辛いこともあるけど、楽しいこともある。何かの拍子に、いつかあった時間に戻ってゆくのです。ご主人様は一人静かにそんなこと考えておりました。