昨日は、ご主人様は歌舞伎を見てまいりました。
秀山祭九月歌舞伎です。秀山祭とは初代吉右衛門さんの俳名から用い、九月が命日ということで、毎年行われている。今年で10年だそうだ。演目も初代吉右衛門さんに因んだものらしい。
過去を振り返ると、結構、この秀山祭は見ていて、ちょっと吃驚した。
さて、歌舞伎です。
「ひらかな盛衰記」
これは『源平盛衰記』をモチーフにしていて、それぞれ主君を思うところから始まる時代物。
主演は勿論、吉右衛門さん。素晴らしかったです。すっかり見入ってしまいました。
「再桜遇清水」は吉右衛門さんのか書き下ろした作品で、『遇曽我中村』という古い芝居をヒントにしたそうですが、すごく面白かった。歌舞伎役者は文才もあるのですね。すべてがお勉強で凄いな〜と思いました。
内容は大変分かりやすく、高尚なお坊さんがある日、あるお姫様に恋をして、人生を破滅させられる。といったもので要は『恨みもの』である。
染五郎さんの力演で、笑いあり、ちょっと怖かったり楽しかった。久しぶりに堪能致しました。
忘れていましたが、ご主人様は六月の歌舞伎も見てまいりましたよ。
演目は「名月八幡祭」
ある芸者に恋い焦がれて、すべてを失い、こちらも破滅させられる話で、松緑さんが純情で情けない男を熱演しておりました。
「浮世風呂」
銭湯の三助さんの話で、猿之助さんが見事に美しく踊っておりました。身のこなし、柔らかさ、そしてスピード感。本当に吃驚した。凄い役者さんだと惚れ惚れしましたね。
「御所桜堀川夜討」
弁慶が主役で浄瑠璃。主君の為には自分の子供の首を差し出すのもいとわない。という歌舞伎ではよくある話ですが、あ〜〜泣かせますね〜。三味線に響きが涙を誘いました。弁慶役は吉右衛門さんでした。
最近、歌舞伎が面白くてたまりません。たまにしか行けないのですが、時間とお財布が許す限り、この楽しみは続けたいですね。とご主人様。
勿論、ライアンも一緒ですよ。