続・ご主人様のシネマ

いくらか、暑さもおさまったと思いしや、今日は台風です。何とも落ち着かない日本列島ですね。あれ程の大雨があり、そして、場所を変えれば水不足も懸念され、『水』の恐ろしさ、そして大切さが身に染みてしまいます。今日の台風も、被害がないようにと祈りたいですね。

さて、ご主人様のシネマです。10日前でしょうか?『万引き家族』を見ました。何といっても映画祭の受賞作ですからね。

訳ありの他人が肩を寄せ合い暮らしている。家族ではないが、何故かいかにも家族らしく見える。
本当の家族とは何か?血のつながりとは・・・と問いかけしたくなる映画でした。

皆、心の孤独を抱えていて、暗く長いトンネルの中から出ようとするのだが、うまくいかない。
そのような人々は沢山いるような気がする。そんな社会を見て、私たちは何か気付かなくてはいけないのでしょう。それは危機感だったり、あるいは人の温度や優しさだったり。

世の中の常識、ルールは、時には、事実と違う見解を見せることがあるけど、一番大切なことは『真実とは何か』

この映画には目には見えない優しさが沢山詰まっていて、それは昭和の古き良き情緒を思い出させる。
出演者の方々もそれぞれ素晴らしく、淡々と描く中、切なさ、やりきれなさがヒシヒシと伝わってくる映画でした。
『見て良かった』とご主人様。