三年祭

先日の台風は凄かったですね。日本列島縦断です。度重なる自然災害にもはやため息も出なくなりました。皆様、お健やかにお過ごしでしょうか?

さて、先日、ライアンの三年祭が執り行われました。
心ある優しい方々にご参会頂いて、それはもう、とても和やかな会になりました。皆様のお陰ですね。本当に有難うございました。
ご主人様は台風接近中とあり、皆様のお足元の心配をしておりましたが、ふと、ライアンの『案ずることなかれ!』の声が聞こえてきて・・・
案の定、まったくそのような心配は消え失せ、うっすらと晴間も出たほどでした。流石!ライアンは晴れ男なのです。
式は粛々と執り行われ、その間に黙祷のお時間がありました。
神官様が、「ライアンのお姿を思い出し、そして、そのお声を耳にし、しばし黙祷を致します」と言い、ご主人様はそのように致しました。
ライアンのお姿が私にも見えました。そのお声も大きく鳴り響いておりました。
その後の粗宴ではライアンの思い出話に浸り、楽しい時間を頂きましたよ。
家に着くなり、アレ!雨が・・・ライアンの神業だったのですね。
命日には二人でお祝いを致しました。ライアンの還暦祝いで頂いたバカラのグラスの箱を初めて空けました。
どっしりとした佇まいに滑らかな曲線。美しいです。
貴婦人のように気持ちが踊るようでした。
ご主人様は、毎年のこの日にはバカラを手にすることを恒例としたそうです。

時というのはそれは規則正しく音を立てながら過ぎてゆくのでしょうが、まったく変わらないものもあるのです。
寧ろ、その変わらないものがあるから生きていけるという事もあるのです。
ご主人様は時折、過去の時間に戻っては微笑むことがあります。
孤独な時間を愉しめるようになったのは、ご主人様の成長を意味するのでしょうか。これもきっと、ライアンの神業がなさっているのかもしれません。あるいは少しばかりの時薬を下さっているのかもしれません。
いずれにしても、ライアンは遥かな人であることに変わりはないのですが、それでも思いを寄せるご主人様なのです。それはご主人様のお愉しみでもあるのですから。