歌舞伎でした。

今日も良いお天気でした。街には沢山の方が溢れていましたよ。この三連休は良さそうですね。

さて一昨日ですが、ご主人様は歌舞伎を観てまいりました。
『吉例 顔見世大歌舞伎』です。顔見世というのだから、それはそれは・・・見事な顔ぶれでした。

午前の部でしたが・・・
まずは『お江戸みやげ』
結城紬の行商人の二人のご婦人。夫も亡くし細々と暮らしているのです。一年に一度の行商で今年の生活を紡いでいくのです。ある時、湯島天神にしばし休憩を取っていると、何と、ある素敵な役者が現れ、年甲斐もなく恋をしてしまうのです。初めての恋。役者には何やら深いわけがありそうな・・・・初めての恋に一肌脱ぐのですが、それがいじらしいやら、お馬鹿さんやら、それでも、ユーモアと哀感に溢れ、胸にジーンとくる素晴らしい人情劇でした。

『素襖落』すおうおとし
狂言を元にした舞踊劇ですが、踊りは勿論、楽しいお芝居でした。歌舞伎役者は凄いですね。あんな激しい踊りの所作をさらっと演じるのですから・・・ここでも感動のご主人様。

最後は『十六夜清心
お坊さんである清心は遊女、十六夜と深い中になり、寺を追われます。十六夜が懐妊していることを知り、心中を図るのですが、死にきれず・・・・人間の良心と業の深さが実によく出ていました。菊五郎さんと吉右衛門さんの芝居です。大御所が出られると、格がぐっと上がるような気が致しました。

久々の銀座はゆったりしていて気持ちが良いです。充実感に包まれたとご主人様は言っておりました。劇中のお食事は『辨松』のお弁当を頂きました。いつものように筋書きとカレンダーを買いました。もうそんな時期なんですね〜。最近、一年が早く感じるのはご主人様だけかしら?
ライアンも一緒ですよ。