続・本を読むご主人様

今日は凄く暑かったですね。この温度差には吃驚。明日は打って変わり寒さが増すそうです。どうぞお気を付け下さいね。
さて、ご主人様の本です。

『水曜の朝 午前三時』蓮見圭一著
主人公の直美という女性が死の床にありながら、娘に自分の事を伝えるところから始まる。それは告白でも自身の過ちを謝るわけでもなく、ただ知ってほしいと願ったのだ。
時は1970年の大阪万博。そこで主人公はときめき、忘れられない恋をする。それは永遠に続くはずだった。しかし、別れは訪れた。それぞれの思いからではなく、社会、そして世間に別れさせられたのだ。『水曜の朝 午前三時』は何を意味するのだろう。

1970年といえば、日本中がワクワクし新たな時代に歓喜していたのです。それがどんな時代だったのかが良く書かれています。
2025年に大阪万博が予定されていますね。何と55年ぶりで、どんな万博になるのでしょうか?

時が流れて個が尊重されてはいるものの、社会というものはあまり変わっていないのかもしれません。
どんな作品か知らずに購入したのですが、とても考えさせられる小説でしたよ。