続・ご主人様の本便り

今日もいい天気!洗濯日和ですね。

さて、ご主人様の本です。

まずは、『消滅世界』村田沙耶香 著

今ある人間の性愛とか出産までの成り行きを根底より揺るがすSFである。未来とされるその時代には皆、妊娠というものは人工授精で行われ、今あるやり方は原始的なものとして敬遠され、やがて、アニメのキャラキクターと恋をし、夫婦は恋愛のない家族となり、恋愛は別の誰かとする。

あり得ない話だけど、今ある社会に対して、主に女性の性の在り方を追求しているような気もする。この小説を読んだ後、やはり、人間は人間らしくていい。人間臭く、ときめきを忘れてはならない。と痛感した。

流石!コンビニ人間といい、面白い発想だな~と思いました。

 

『おもかげ』浅田次郎 著

ある時、定年を終えた一人の男性が倒れてしまう。彼の家族、友人たちが彼を案じ、思いやる。しかし、彼が意識のない中、夢に見たものは、見知らね三人の女性だった。その女性が彼に伝えたいことは・・・

『死』というものはただ悲しく苦しいものだと思いながらも、実際は違うのかもしれない。夢を見ながら、『死』に向かうその姿は何故か幸せに見えるのだ。ライアンを思い出しながら、時々、目頭が熱くなりながら読みました。実に良き本で優しい気持ちになれスッキリしました。

 

『これは懺悔ではなく』『彩月』 高樹のぶ子 著

人間観察に優れて、男女の機微を繊細に描き、女性の揺れ動く心模様など、皆、素敵な小説でした。上手だな~当たり前ですが。

これは短編集なのですが、さらっと読めて良かったです。それぞれ面白かったですよ。

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久しぶりに図書館で借りました。早く読みたいものは別にして、図書館通いが楽しくなりました。借りている期間があるので、ちょっと焦りますが、それもいいかな?いろいろ予約をしましたよ。