黒人差別の抗議デモは益々強くなっているようです。コロナ禍の中で心の奥に潜むヘイトは恐ろしいと感じました。
米国の「風と共に去りぬ」の映画は配信を中止しているそうです。素晴らしい映画で名作であるものの、黒人の奴隷制や差別的な描写が今、問題になっています。いつの日か、それが過去の過ちとして歴史に残り、『そんなひどい過去があったけど、今は違うよ』といった世の中になる事を切に思う今日この頃です。
さて、ご主人様の本です。結構、ランダムではありますが読みましたね~
まずは『国境の南 太陽の西』 村上春樹 著
いや~これはずっと読みたかった本です。面白かったです。不思議な感じが何とも言えず、いろいろなジャズも流れてきて、しばし、その空気に漂ってしまいました。
妊娠カレンダー 小川洋子 著
随分前の芥川賞の作品ですね。当初、妊娠にまつわる喜びと楽しい話かと思っていたら、結構、深く、得体のしれないミステリーのような作品でした。面白かった。背中がゾクゾクしながら読みました。
空中ブランコ 奥田 英朗 著
こちらは直木賞の作品。一人の精神科の先生とそれぞれの患者さんの話ですが、ユーモアに溢れ、凄く元気になりました。やって砕けろ精神で、くよくよしても始まらないじゃないと言われているようでした。コロナ禍の鬱々状態では有難い本でした。
長い別れ 中島 京子 著
認知症の父親を看取る話ですが、本当に現実的で考えさせられました。家族愛を感じました。認知症の事をアメリカではロンググッバイというそうです。長い別れですね。少しずつ記憶をなくしていき、ゆっくりと別れを告げる。記憶は大切なものですね。今からでも幸せな記憶を思いだしてみようと、ご主人様は思ったようです。
犯人のいない殺人の夜 東野 圭吾 著
流石は東野圭吾氏です。面白いです。安心して読ませてくださいます。読者を裏切らずに・・・
黄金のウサギ 草薙 渉 著
ノンストップアドベンチャーと言いますか、楽しく笑える話です。奇想天外で、現代の黄金郷をめぐる宝物探しです。冒険の旅にイザ、出発!
サキ短編集 SAKI 著
いわずと知れた大作家 SAKIの短編です。ライアンも好きでしたね~ユーモアとウィットに富んだ決して甘くないお菓子のような話がいくつも出てきます。クールなオチがたまりません。
感染 仙川 環 著
医学ジャーナリストが描く医学ミステリーです。ひとりのウィルス研究医に起こる事件を軸に、医学とウィルスと感染が交差して、コロナウィルスの事もあり、真剣に読みました。考えさせられた一冊です。友人が面白いと言って進めてくれた本でもあります。
短編工場 オムニバス
12人の有名作家が織りなす短編集です。面白くない訳がありません。それぞれの味を楽しみながら、極上のディナーを頂いた気分でしたよ。
実はこの4~5月はコロナもあり、外にも本屋さんにも行けず、ブックオフのオンラインで検索したりしました。そうしたら、読みたい本が手軽に探せて返って良かったと思いました。本屋さんでも古本屋さんでも、中々、探せないときはオンラインは良いですね。新しい発見でした。
また、ご紹介しますね。