ご主人様の本便り

 東日本の震災から、はや11年が経ちました。少しづつ復興もすすんでいるのかもしれませんが、やはり原子力の問題は大きな進展はなく、人が安心して住める状態ではないようですね。

 ウクライナとロシアの戦争でも、人々の命が脅かされ、奪われる。美しかった景色が一瞬にして目も当てられないむごい姿になることに、どうにも許せなく憤りを感じます。どうして、こんなことになったのか?と思います。

 韓国では、ユン氏が次期大統領になるそうです。これからどうなるのだろう。やはり、国のリーダーによって、世界が変わることこともあり、そういう意味では興味津々で、日本と良い関係であればと思います。とご主人様は言っておられました。

 春の兆しと裏腹にニュースは暗いものが多く、本当に残念でなりません。

 さて、ご主人様の本便りです。結構読んでいたようですよ。

 まずは「女のいない男たち」村上春樹 著

 映画「ドライブ・マイ・カー」の原作でもあります。いかにも村上春樹氏らしくお洒落な短編で、読んでいて楽しくなったそうですよ。

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 「家族じまい」「水平線」桜木紫乃 著

 北海道の作家で、作品も北海道を舞台にしているものが多く、いつも、北国の匂いと、雪の湿り気を感じさせます。その暗さゆえ、人のふれあい、ぬくもりが炎のように美しく燃えて朽ちる。どちらもきれいごとではない人間臭さがあり、考えさせられる小説でした。とご主人様。

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  「乳と卵」「わたくし率イン歯ーまたが世界」 川上未映子 著

 面白いタイトルで、何だこれは?と思い、読んでみると、これまた不思議なのですが、最後は人のやさしさがにじみ出て、ほろりとさせるのです。まさに言葉の力を感じさせる作家で、最近、よく読んでいるようです。

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 そしてミステリー。「ヨルガオ殺人事件」アンソニーホロヴィッツ 著

 ご主人様はこの方の本が好きで、新作が出ると、必ず読むのですが、今回も非常にファンサービスもあり、面白かったそうです。満足感 大です。

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 こちらもミステリー。「誰も死なないミステリーを君に」井上悠宇 著

ゾクゾクとさせ、楽しく読めて面白かったです。

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 「求愛」「わかれ」瀬戸内寂聴 著

 瀬戸内寂聴さんがお亡くなり、いくつか読みました。恋愛の話ではありますが、しっとりと男女の機微が描かれていて、綺麗な文体が印象的でした。

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 「禅の言葉」

 落ち込んだ時にいい本です、心が洗われます。

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 そしてもろもろ・・・湊かなえ氏 沖方丁氏、中島京子氏、そして伊藤比呂美氏。

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 伊藤比呂美氏の「女の絶望」は女性であることの本質が多く語られていうエッセイで面白かった。人生相談の側面から語られる現実を知り、生きることは大変ではあるものの、元気を頂きました。とご主人様は言っておられました。

 本を読むのは良いですね。新しい世界を知り、本当にお得な気分。また、ご紹介いたします。