軽井沢のひと時

毎日、暑いですね〜今日は大暑だそうです。これから、下り坂になれば良いのですが・・・・と、祈るばかりです。

さて、ご主人様は軽井沢でしばし涼感を頂きましたよ。
友人のSさんが軽井沢に別荘をお持ちで、この度、お誘いを頂きお邪魔致しました。

実は、ご主人様はこの2年ほど、とある『小説の作法』教室に通っていて、それは単に綺麗な文章を書きたいという思いだけなのですが、楽しく学ばせて頂いているようです。

このクラスは先生は勿論の事、先輩の方々も素晴らしく、大変親身になってくださるのです。日々、発見があり、最近、本を読むようになったのもこの教室のお陰なのです。
Sさんはこの教室の大先輩で、先生、クラスのお仲間と一緒に伺いました。
素敵なお住まいで、ワクワクしてしまいました。

まずは美味しいおそばを頂きました。更科と二八そばのあいもりで凄く美味しかった。一気にそば通になったようで更科のファンになりました。

そして『中山道69次資料館』に伺いました。文字通り、中山道の宿場を順に紹介するのですが、広重や英泉の浮世絵がその当時をもの語り、歴史を感じずにはいられませんでした。

ここのオーナーは、若い頃から『中山道』に魅せられ、それにまつわるグッズを集め、資料館を作ることが夢だったそうです。実際、サラリーマンをやめ、軽井沢に移り住み、夢をかなえたことに人生の素晴らしさを感じましたね。

さわやかな風に吹かれ、フラフラと散歩しながら『トンボの湯』でスッキリ。
そして、待ちに待ったお食事です。
お料理が大好きと仰るSさん、流石のおもてなしでしたよ。
こんな感じです。

マッシュポテトのサーモンあえに野菜のブイヨンゼリー。虹鱒のハーブバターソテーなんて初めてのお味でした。虹鱒なんて、もう何年振りのご馳走かしら?その美味しさにウルウルのご主人様。
お料理もそうですが、一番のご馳走は「涼緑」です。見て下さい。窓辺からの景色です。






翌日、たっぷりした朝食を頂き、再び出発。
やはり、文学好きな方々と一緒ですから、『軽井沢青空文庫』に伺いました。ここでは毎年夏の期間に特別企画があり、今回は『新しい世界文学へ』とあり、加藤周一中村真一郎福永武彦氏の特集をしておりました。戦後『マチネ・ポエティック詩集』を作成し、戦後文学、軽井沢文学を引率した若い世代とあります。
殆ど存じえないのですが、加藤周一氏は好きでしたね〜とご主人様。
作家というか詩人というか、鋭いコラムを書き世論にアピールしていた記憶があります、男っぷりも良く素敵な紳士で陰ながらのファンで、お亡くなりになった時は寂しい思いだったようですよ。

恥ずかしながら、あの「モスラ」の原作は中村真一郎福永武彦堀田善衛の小説「発光妖精とモスラ」という小説からきているとのことで、ご主人様は『へぇ〜そうだったのか!知らなかった』。
ライアンに言ったら、『そんなことも知らないのか!』と怒られちゃいました。
このご縁にせめての思い出にと、加藤周一さんの本を買いました。





プリンスホテル近くのローズガーデンで昼食を取り、旧軽井沢の銀座通りを散策し帰路に向かいました。

プリンス通りにとある保養施設があって、良く、ライアンやそのお仲間とゴルフしたことや、旧軽井沢を二人乗り自転車で笑いながら走らせたこと、アウトレットで買い物し、そのアドバイザーの見事な接客に感心したこと。そんな記憶が蘇ってきました。思い出すというときは、すでに、その時点に戻るのでしょうか、ご主人様はしばし嬉しそうに微笑んでおりました。

素晴らしい涼感のある旅でした。Sさん、皆様、素敵で知的な時間を有難うございました。
ご主人様は、昨日も、そして、今日の昼食もお蕎麦を食べておりました。勿論、更科。余程、気に入ったようですね。
軽井沢で数日でも過ごすこと、これはできれば習慣にしたいなと、何故か贅沢な呟きをなさるご主人様でした。