急に寒くなりましたね。温かいシチューやお鍋が恋しい季節です。ご主人様も昨日からオイルヒーターに加湿器を出しました。皆様は如何ですか?
さて、ご主人様の本です。
芥川賞の「むらさきのスカートの女」今村夏子 著
紫のスカートの女を必要に追いかける女。その女は黄色いカーディガンを着ているのです。時々、その女たちが一緒になったり、入れかわったり、いや同じ女だったりして・・・不思議で面白い小説でした。
見る人と見られる人。ひょっとして、見る人は見られたい人なのかもしれない。今の時代はSNSでも分かるように、そういうことなのかもしれませんね。となると、今という世界を描いていることになります。それはなんともやりきれない寂しさを抱えた世界でもあるのです。
文藝春秋で読みました。是非・・・
「死にがいを求めて生きているの」朝井リョウ 著
ある文芸社で「螺旋プロジェクト」があり、螺旋をテーマに何人かの作家が書いているのです。
螺旋とは・・・?と調べて見たら、三次元の曲線とあり、随分難しく良く分からなくなってしまいました。
螺旋階段はグルグルと曲線を描いている階段ですね。それだけでちょっとミステリアス。文学的に言えば、巡り巡って出会うとか・・・赤い糸で結ばれているとか・・・どうにも避けられない因縁とか・・・そんなことも考えられるのかな?
この本では世界は海族と山族がいるという都市伝説を中心に友情をからませて描いています。勿論、架空のお話。
戦いを避けて生きてきたのに、どうしても出会ってしまう宿命の敵というのはあるのかもしれません。そんな気が致しました。
若い作家なので、発想も斬新で楽しませて頂きましたよ。とご主人様。これはミステリー・・・あるいはSF・・・もしかするとファンタジーかな?ジャンルを超えた小説ですね。
読書の秋は冬になっても続きますよ!