謎の侵入者

ベランダの雨戸がガタガタいうので、開けてみたら、いきなり大きな虫が入ってきた。蝉だった。ちょっと吃驚!こんなこと初めてですからね〜。見ると、壁にぺったり張り付いているではありませんか。
しばらく、ジート見ながら、何故かカフカの「変身」が頭に浮かび、「ひょっとして、これはライアンなのかしら?家に帰ってきたかったのかな?」なんてバカみたいなことを考えてしまいました。
たぶんお盆のせいかもしれませんが・・・

蝉は長いこと土の中で暮らし、外に出ると、わずか1週間の命と言われている。(実際には1ケ月位生きるという話もありますが・・)
やるべき仕事をし、その伝達を次世代に残し、この世を後にするのだ。実に悲しい一生である。

今日は終戦記念日天皇陛下は戦争について「深く反省」と述べている。
自ら経験をし、その惨たらしい様を伝える方が少なる一方、やはり、次世代にはきちんと伝えなくてはならない。TVでは元・特攻隊に属していた方が出演していた。飛び立ったすぐに「終戦」となったそうだ。
「死」を覚悟し、抵抗も出来なかった若き青年たち。
唯一、私たちにできることは、同じ過ちはしないことだろう。

蝉のなき声は今や夏の風物詩。
しかしその鳴き声はまるで命乞いの叫びのようにも感じる。
71年前の夏にも蝉は同じように泣いていたのだろうか。
それとも声も上げられなかったのだろうか?