ご主人様の本便り

 はや三日になりました。お正月を楽しんでいらっしゃることと存じます。

 昨日は雪が降りましたねえ。今日はご主人様の初ゴルフ、新年杯があったのですが、積雪のため中止になりました。ご主人様はがっかりされていたのですが、ぽっかり空いた時間を本でも読んでゆっくり過ごすことにしたそうです。

 さて、今年はご主人様の都合で家族の新年会は行わないのですが、昨日はQ子とお寿司を頂きました。やはり正月は寿司。美味しかったですよ。

 一月の花は椿。散歩道に咲いていました。綺麗だなぁ~。

 年越しそばはいつも三つ作ります。ご主人様と仏様とライアン神様。

 三つあれば三体?そういえばそんな人気のある小説がありますね~

 ということでご主人様の本便りです。

 「和菓子のアン」 坂木 司 著

 ぽっちゃりした容姿に自信のない一人の女の子。甘いものが大好きということでデパ地下にある和菓子屋さんに就職し、仕事を通していろんな問題を抱えながら大きく成長する姿を描いています。

 デパ地下にありがちなこと、というか、そこにいないと分からない事柄を丁寧に書いています。そして、美味しそうな和菓子の数々。和菓子には季節があり、その風情を楽しむことが出来るのです。ご主人様はこの本を読んで四季折々の和菓子を味わうと決めたそうです。正月は花びら餅かな?なんて呟いておりました。

 とても楽しい本で、どんな辛い仕事も頑張れそうな…そんな小説でしたよ。とご主人様。

 「ツミデミック」 一穂 ミチ 著

 コロナ禍にあり、不安や焦りのなかで人びとがどのように罪と向き合うのか?をテーマにしています。

 コロナ禍の不安、社会的心情をうまく描き、ストーリーは突飛であり得ないはずだけど、あるかもしれないと思わせる短編の秀作です。そして、そのオチが絶品なのです。是非…

 ご主人様の好きな作家です。どこかに優しさがあって温かいのです。そう言っておりました。

 「彼女のこんだて帖」 角田 光代 著

 あるご婦人たちの人生の記念日に頂く料理が描かれています。

 例えば、長く付き合っていた彼と別れた時には肉汁たっぷりのラムステーキを頂くとか、離婚の危機にはミートボールとか…どれもが美味しそう。

 一つの作品で脇役だった人が次作では主役になり最後は大きなサークルになり悲しみを美味しさに変え、今を乗り切る人々は逞しい。そんなヒューマンな小説でもありました。

 実にうまい作家ですね。もう天才としか言いようがありません。超がつく短編なのに中身は盛りだくさんで、おまけにぺージの後ろにはレシピまで掲載しているのです。サービス満点。これは手元に欲しい本でした。

 「水たまりで息をする」 高瀬 隼子 著

 ある日、夫が風呂に入らなくなった。会社でのいじめがきっかけで引きこもるようになったのです。体臭はひどくなり、身体は痒みを覚える。雨が降ると大急ぎで外に出てびしょびしょになりながら身体を洗う。雨は夫にとって風呂替わりなのだ。そして仕事も辞めた。

 そんな夫を見守る妻。優しく献身的な妻と思いしや…

 人の心の邪悪を描いている小説ですが、今の社会にありがちかも?と思わせるところがちょっと怖いですね。でもその怖さが面白かった。

 「試着室で思い出したら本気の恋だと思う」 尾形 真理子 著

 それはそうだとも思います。服や身につけるものは自分が気に入っていることもありますが、たいがいは誰かに見てほしいという欲求もあるのです。好きな誰かに見てほしい。試着室ではそんなことを考えるのではないかしら?とご主人様。

 街の片隅に一軒のブティックがあり、素敵な店長さんがいるのです。そこは悩み多きご婦人たちが訪れ試着室に入ると新しい魅力的な自分になれた。という魔法のようなお話です。店長のアドバイスは貴女だけに贈る人生の言葉なのです。こんなブティックがあればいいな~

 続いてはミステリー。新聞で紹介していたので読んでみました。二作紹介いたしますね。

 「本好きに捧げる英国ミステリー傑作選」  

 最近、初版された英国の短編ミステリーのオムニバスです。やはり、ミステリーは英国ですね。どれもがウィットで上品なミステリーでした。最後のオチがこれまた文学的で、ご主人様は楽しくお読みになりましたよ。

 「魔女裁判の弁護人」 君野 新汰 著

 その昔、魔女の存在が信じられていた社会を舞台にしています。ある弁護人と女の子がその村を通ると、魔女裁判が行われており、その女性は「私は魔女ではありません」と自身の潔白を叫んでいるのです。そこで、その弁護をすることになるのですが、村の因習や宗教を踏まえ、ことは簡単にはいかない。思考を凝らしながら身の危険を知りつつも賢明にその女性を助けるのですが…

 ミステリーの最後は内緒です。そのような時代を事細かく分かりやすく描いています。思わず、その時代にワープしてしてしまいました。とご主人様は言っておりました。面白く読めましたよ。

 「書いてはいけない」 森永 卓郎 著

 森永氏は経済評論家です。残念ながら昨年お亡くなりになりましたが、面白い本をいくつか書かれていたようですね。これは書いてはいけない日本のタブーの真相を暴いています。ジャニーズの性加害、財務省日航機123便の事故など。

 興味深い内容でした。

 真相はいかにということですが、世の中は常に表と裏があって、大人になればそれらを踏まえて生きていかねばならないのだと思います。ご主人様はとてもお勉強になったと言っておりました。他の本も読んでみたいですね。

 時々購入する雑誌は「暮らしの手帳」これは絶対に残したい日本の文化的雑誌ですね。これは昨年のものですが、懐かしい昭和のぬりえ本も付いていました。昔を思い出すのも心の栄養です。

 こちらは特集が面白そうで購入。疲労と休養、身体のこととかが詳しく掲載されていました。

 今、ご主人様は寝っ転がって本を読んでいます。オウチには読んでいない本が山のようにあって、今年はしっかり読書したいと言っておりました。

 では新たな本の世界に出発進行!