四国の思い出 その2

さぁ今日はこんぴらさん。あの階段を上がっていくのだ。楽しみ!
金刀比羅宮象頭山(標高521m)の中腹に鎮座し、ご利益と言うと、昔から海の安全、五穀豊穰、大漁祈願、商売繁盛など様々である。ガイドさんの話を聞きながらゆっくりと行きたいところだが、ご主人様とライアンはちょっと寄り道をしたいので早歩きでササッと階段を上がっている。こんぴらさんのちょっと先に、日本最古の芝居小屋、こんぴら歌舞伎の「金丸座」があるのです。歌舞伎好きのご両人。せっかくのチャンスを無駄には出来ません。とにかく急いで歩くと・・・・ありました。まぁ風情がありますこと。なんでも会場の中は昔のままだそうで、そして、このこんぴら歌舞伎は凄い人気で公演の間は琴平の街もにぎやかになるそうです。いつかは来たい〜ね。とご両人。
ツアーと言うのはいろんな所に行けて良いのだが、団体行動であるが故、時間はどうしても守らなくてはいけない。早く他のメンバーと合流しなくちゃと、これまた急いで歩いていたら、あるメンバーのご夫妻と会う。なんでも足が悪いので、こんぴらさんには行かずこの辺を散策している。というのです。すかさず、ご主人様は「そうですか、残念ですね〜。この先に「金丸座」がありますから、宜しかったら行ってみてはいかがですか?」と。見知らぬ方ではあるが、これも何かの縁。何気ない会話も楽しいものである。

さて、ようやくガイドさんに追いつき、ホット一息。ガイドさんは「この階段で杖を落とすと、下まで行ってしまうので気をつけてくださいね」と言ったとたんに何と杖を落としてしまったご主人様。本当に下まで行ってしまったではありませんか?トホホ・・・ツアーの方々から笑われてしまいましたが、これも後に楽しい思い出となるのだ。

こんぴらさんにはこんな可愛い方々にも会えました。

無事、こんぴらさんを終え、バスに向かうと、先ほどのご夫妻と会う。なんでも「金丸座」に行ったら休館であるにも関わらず、館内を案内して頂いたそうでとても感激していた。歌舞伎好きを察してか、宜しかったらどうぞとあるものを手渡す。え!何と歌舞伎の通行証ではありませんか。要は歌舞伎鑑賞のチケットなのだが、木札なのです。「いえいえ そんな〜〜〜そうですか〜有難うございます」と頂くご主人様。このような気遣いも旅ならではの楽しみである。
さて、バスは走る走る。どこへ〜〜〜松山まで。その途中でお昼の休憩を頂く。愛媛県今治タオルでも有名である。とあるところで面白いタオルを購入する。すると、添乗員のM氏が「女性の方はここで手織りのネクタイがありますから、是非、買ってご主人か誰かにプレゼントするといいですよ。そして明日は宇和島に行きますから、そのお返しで真珠を買ってもらうんです」なんていうのです。このM氏は本当に素晴らしいベテランの方で、楽しい旅の半分はこの方の御蔭といっても良いくらいでした。
ご主人様はとても素直な方ですから、そう言うのならとばかり、ちゃんと手織りのネクタイ(とても安いのだ)をライアンに贈り、ちゃっかり「真珠」をゲットしたのでした。ウシシ・・・
さぁ松山に着きました。「道後温泉」なのだ〜。
道後温泉本館の建物は素晴らしい。あの「千と千尋の神隠し」のモデルになった所でもある。とにかく今日は沢山歩いたから、まずは温泉に行ってこようっとご主人様。(続く)