ミュージカル「とってもゴースト!」

一週間前ですが、ライアンの知人よりミュージカルのチケットを頂く。
音楽座の「とってもゴースト」。ご主人様は初めて聞く劇団で、キャストを見ても存じ上げない方々。
あまり期待せず見たのだが・・・開けて吃驚!面白かったわ〜
ストーリーはある美貌のトップデザイナーが主人公。トップに上り詰めるには、ひたすら周りを見ずに突っ走ってきたお方。
それゆえ、我儘で傲慢さが見え隠れするのだ。そんな中、主人公が事故で亡くなってしまう。だが、主人公は自分がこの世にいないことに気が付かない。予定通り、仕事先に向かったのだが・・・そこで耳にしたことは、自分への中傷と誰からも信頼されていない。そして、誰からも愛されていない自分だったのだ。絶望のあまり、街を彷徨う主人公。そこにあの世からの使者(あの世に届けなければいけない義務があるガイド。*このガイド役がいいのよ。いい味出していました。)が現れる。自分がこの世の者ではないことを告げ、連れ帰そうとするのだが、何故が逃げられてしまうのだ。そんな中、心やさしい青年が現れる。ゴーストとなった主人公は午前0時から3時までは、人に見える設定なのだ。やがて、二人は愛し合うようになるのだが、相手はゴースト。抱きしめたくても抱きしめられないのである。そんな折、あの世のガイドに「1日だけでいい。人間に戻してほしい。そうすれば、私はあの世にいくわ。」と泣き叫ぶ。そして、二人は至福の時間を過ごすのだ。「私の何十年かの人生より、今この時が一番幸せで、かけがえのない時間で、生きてるって実感できるわ。とても価値のある時間だった」と主人公。と至って分かりやすいストーリー。だがしかし、分かりやすいストーリーゆえに、胸に熱くなるものがある。
人生の意味は、幸せは・・そんな問いかけが胸を打つ。生きていてよかった。そんな風に思える作品だった。心優しい青年役の方も素晴らしく、演出がまた素晴らしい。お洒落で素敵なものだった。思わぬプレゼントに大満足のご主人様。チケットをプレゼントして下さった方に感謝です。
この日は寒い夜だったけど、ちょっぴり、銀座の街を散策。喫茶店の窓に施したクリスマスのお飾りや通りのイルミネーションに、何だか子供のように嬉しくなってしまう。
幸せってよくわからないけど、今、元気でいる自分がいて、愛する人がいて、そして愛される自分がいる。それって究極の「シ・ア・ワ・セ」かな?なんて思いました。
素敵なお芝居のお蔭で、心はフワフワと、まるで、ほろ酔い気分なのだ。