「金」と「天」そして・・・「選挙」

今年の漢字は「金」だそうです。金環日食とオリンピックのメダルラッシュと山中教授のノーベル賞に因んだ言葉。
忘れていたけど、金環日食、見ました。感動的だったな!オリンピックも今回はきちんと見て、毎日がハラハラドキドキ。楽しかった。そしてノーベル賞、日本の快挙です。
こんなに今年は良いことがあったのね。
気象関係の言葉は今年は天体ショーが多かったことから「天」という漢字選ばれた。
ただ、新橋のおじ様に聞いてみると、「苦」とか「辛」の言葉だとか・・・いつの世も働くおとうさんにとっては辛いのね。
さて、今年もいろいろありました。
悲しい知らせからいえば、「訃報」。存在感のある、各界、大物、そして本物の大変惜しい方がお亡くなりになった印象の年でした。
嫌な恐ろしいニュースも多々ありました。
自らの欲のために、幸せな家庭に土足で入り込み、混乱させ、支配し、破壊させる。そしてそれを楽しんでいるのである。人はこんなに残酷になれるのだろうか?
怒りに震える事件だった。そして、もっと、恐ろしいのが、そんな事が身近にあり、いつ、被害者、あるいは加害者になリ得るかもしれないことなのだ。
いじめやストーカー、そして虐待。心の闇が浮き彫りになった事件も沢山ありました。
いじめでは「大津市」のいじめがクローズアップされたけど、これは良いことだと思う。大津市長は偉かったと思うのだ。事件の経過をウヤウヤにしようとした学校や教育委員会に対して、きちんと説明させ、調査の命令を下し、そして被害者に手を合わせたのだから・・・。
これは市長が女性だったから出来たのだと思う。女性というのは男性と比べると、「責任感」や「使命感」が強いのだ。特に「不正」という言葉には敏感で、もし、発覚しようものなら、決して容赦はしない。
小さな社会の小さな問題かもしれないが、そこには命の尊さがある。メディアを通じて大きな問題にすることにより、少しでもこの悲劇がなくなって欲しいと願う。
一番嫌なのは「幼児虐待」。
無抵抗な者に対してのこの仕打ちだけは許せない。ニュースを耳にするたび、耳を覆ってしまう。可哀そうでやりきれないのだ。
今、日本に足りないのは「道徳」かしら?人に迷惑をかけてはいけない。人様を傷つけてはいけない。命を粗末にしてはいけない・・・・ごくごく当たり前の精神が失われているのね。
しかし、闇があれば光もある。「金」と呼ばれる明るいニュースにちょっとだけ胸をなでおろせるのは嬉しいことね。
さて、明日は「選挙」
巷の噂では「民主党にはガッカリ。自民党にはウンザリ。他はヨクワカラナイ。」だそうですね。ご主人様も粗この意見に同感。ただ、民主党にしても以前の政権が作り上げたかなりの「負」を背負っての出陣なので、それは大変だったと思うし、スムーズにいかないことも多々あったけど、今まで、見えなかったものを掘り起こしてくれたこともある。なので、ここまではとりあえず良しなのだ。だがしかし、「東日本大震災」の対応に関しては本当に「ガッカリ」。日本のみならず世界を揺るがした悲しい出来事。あの時、世界各国から励ましの便りや多くの寄付金や、エールの言葉。それを見て、日本は凄いな!こんなに皆から愛されて、そして期待してくれている。思わず、日本を誇りに感じたほどだった。国民も皆が同じ気持ちで、震災の被災者の方々に役に立ちたい。復興に立ち向かおう。と思っていたのだ。行政の方々も政党も好き嫌いも関係なく、一段となって頑張ってほしかった。それなのに、ふたを開けてみれば、責任の擦り合いだったり、足の引っ張り合いだったり、復興が遅れる訳ですよね。あの悲劇は言葉を変えれば日本の底力を発揮できる時だったし、世界にアピール出来るチャンスだったと思う。
アピールできたのは、一般市民のボランティアではありませんか?
昨今、アジアやアメリカとの外交がスムーズではないようですが、この対応も一つの要因だと思ってしまう。
国民は見ている。そして、世界も見ているのである。
あるニュースを聴くと、被災地には「補償金」が出るところとそうでないところがあるとのこと。なんでも「補償金」が出るところでは求人を出しても応募がなく、企業は困っていて、そして、何故かパチンコ屋さんが大はやりだそうですよ。
国民として、税金を払うのは当たり前。ただ、その使い道が問題なのだ。どうしても必要なものがあるのなら、必要なものを建て、本当に困っている人に救いの手を差し伸べる。無駄がなく使っていただきたいと思うのだ。被災地にしても一般にしても本当に困っている人は他にいるのじゃないでしょうか?
それでも、明日は「選挙」なのだ。
お金で買える贅沢ではなく、ささやかなものに満足できる心豊かな社会を望む。
選挙に関して特に思案がないのが残念ではあるが、それでも、届かぬ思いを清き一票に乗せるのである。