クロスワード

最近、地方公務員の定年に関して、早期退職者が続出しているという。これは年度内において退職制度が改正され、1月までに辞めると退職金が減額されないとか・・。「駆け込み退職」何て言葉も生まれ吃驚!
まず、政府のこの制度がいけないですよね。背に腹は代えられぬ!早期退職される方の気持ちもわからないわけではありません。
だけど、公務員というのは国または地方公共団体の公務に従事することを本務とする者を言い、警察官や消防士は人々のくらしを守っていく。という公務があるのだ。そして、学校の先生は「教育者」であり、人を教え導くという意味では「聖職者」だと思う。そこには職務に対する責任とプライドや誇りがあるわけで、損得勘定で尊敬される真の職責を失うのは、少々、残念な気もする。
教え子たちはこれをどう感じるのだろうか?
今や、誰もがサラリーマン化していて、自分のことで精一杯。これは寂しい事ね。結局、矛先は世の中が悪いということになるのだけど・・・
さて、月曜日の朝、ライアンがご主人様にポイ!と「これやっておいて!」というのだ。何かと思えば、クロスワード。新聞の懸賞クイズであった。それは漢字の問題で、予め、いくつかの漢字が決められており、それに基づき、タテヨコ・・と考えながら漢字を埋めていくクイズなのだ。何もヒントがないので、結構むずかしい。
『何で私が・・』と思うのだけど、まぁいいか!と思い直し、やってみる。半分くらいはライアンが埋めていたのだが、中々埋まらないのだ。こんな時はパソコンよりも「辞書」。家にあるいくつかの辞書を取り出しては、あーでもない・こーでもないと遊んでみる。2時間かかったけど完成しましたヨ。ふと、部屋を見れば、開いた辞書が散らばり、その光景は満更悪くない。インターットに頼り、それはものすごく便利で素晴らしいけど、その場限りで、頭には入ってはいかないものだ。
だけど、本というのはそりゃ面倒くさいし、時間もかかるけど、そこで得た知識は、労力に比例し、しっかりと頭に入ってゆくのである。
「望」という字がある。この字は万人に与えられた美しい字。誰にでも望む権利はあるものネ。
そこに希をつけると「希望」になり、失をつけると「失望」になる。
人になれば「人望」になり、野をつければ「野望」となる。
一つの字でこんなにも意味が変わってしまう。
クロスワードは人生に似ている。
どんな字をあてはめるかはあなた次第。そして望み通りに行かないのであれば、新たに思い描く字を書きいればよいのだ。
完成したクロスワードパズルを早速、メールで送る。
「どうか当たりますように・・」とお願いするご主人様。これは「切望」ネ!
たまには辞書片手に悩むのも楽しいかも。