乙女心

8日に南太平洋のソロモン諸島で大きな地震があり、その日は日本でも津波情報が消えなかった。
中国では「大気汚染」が問題になっている。北京では一切窓を開けない家庭が多く、空気洗浄機は家にいくつもあるようです。この状況で九州の方々は気が気ではないはず。世界で起きることは少なからず、日本にも影響があるものですね。
中国はこの「大気汚染」という世界レベルの環境問題に対し、全く対応を考えていないというのだから吃驚。いっそのこと、日本の技術を指導し、日中友好に役立てられないのかな?・・と、人様の問題を心配しているけれど、日本だって、他国のことを言えないのである。東日本大震災からもうすぐ2年になるのに、今だ、解決していない。若手政治家を募り、被災地に励ましの言葉を述べるけど、被災地の方は全く嬉しくないという。「パフォーマンスはいいから、早く実践をしてくれ!」と言うのが本心なのだ。
日本で起きることは世界にも影響するものだ。
日本が中国に「何とかならないの?」と思うように、きっと、世界からも同じ事を思われているに違いない。国民として本当に残念ですね。
さて、話は変わりますが・・・男性には誰しも「少年」の心がある。大人になっても、プラモデルを組み立てたり、ラジコンを操作したり、切手を集めてみたり・・・・ふと、昔、好きだった年上のお姉さんのことを思ってみたり・・・それは、かすかに残る「少年」の心を失っていないからだと思うのだ。
ライアンとて、いろんなものを集めてはニヤニヤ。怪獣のフィギュアを見てはへへへ・・と少年の心を持っているのだが、ゴジラのオブジェに「ウォ〜〜〜」と大きな声で叫んだり、ウルトラマンの真似をしてガラスを割ったり・・・時折、非常に理解に苦しむ「ただの迷惑坊や」になることもしばしば・・・・
少年と同じように、女性にも少女の心があるかと言えば・・それはよくわからない。
思うに・・・女性は少女から大人になるまでに、目に見えない険しい山や深い谷を歩いてきたに違いない。
なので、今更、少女に後戻りすることは出来ないように思ってしまう。
だが、しかし・・・少年と言う言葉より素晴らしい言葉が女性にはあるのだ。それは「乙女心」。
アスファルトの隙間に咲く花を見ては微笑んだり、褒め言葉を言われ、はにかんだ様子を見せたり・・・何の計算もない、ねたみも嫉妬もない、だただた純な心。それが「乙女心」なのである。
その乙女心を刺激する出来事がありました。それは中原淳一氏である。日本橋三越で「中原淳一展」があり、ウキウキとお出かけになりましたヨ。生誕100年だそうですね。
中原淳一氏は戦前から戦後の時代にファッションデザイナー、そして初のファッション雑誌を創刊した方でもある。後に人形作家やインテリアも手掛け、今のファッション界を作った方と言っても過言ではないと思います。
考えても見てください。戦前といえば、「男尊女卑」ではないけれど、女性の価値や自由なんて認めてもらえず、おしゃれなんて以ての外と言う時代に、「女性は綺麗なものを身に着け、どんな時も美しくあるべき」という発想を持っていたのだから、嬉しいじゃないですか!当時は芸術家にはありがちな「変人」呼ばわりされていたみたいですが、それでも、自身の意志を貫き、「少女の友」「それいゆ」等の雑誌の創刊し、その雑誌の人気は凄かったらしいですよ。ご主人様はずーと前から中原氏のファンである。どうしてか?と聞かれれば・・・中原氏のおしゃれは豪華で高価な贅沢品ではなく、今ここにあるものの工夫でおしゃれをするというもので、何より庶民の気持ちになって考えられているからである。と。
チープシック」という欧米の言葉があるけれど、この発案者はきっと中原氏だろう。
ごくありきたりなブラウスに、レースの襟を付けてみたり、ボタンを変えてみたり・・それだけでそのブラウスはよそいきブラウスに変身するのである。最近のインテリアで、カフェカーテンや3段の戸棚に入るボックスなど、よく見かけますが、あれだって、中原氏が60年前にすでに考えていたことなのです。
物がない時代、狭い住居、お洒落なんて言葉がなかった時代に、ちょっと、お気に入りの小さな花柄のカーテンを付けたり、押入れを改造してタンスにしたり、ボロボロのテーブルにクロスを広げる。それだけで「お姫様」のような暮らしになるのである。
お金をかけず、ほんの少し、工夫をし、手をかけるだけ。つつましい生活ながらも、それは上品で上質なインテリアなのだ。好きな洋服を着て、好きなものに囲まれる。そんな生活は、その人は輝かせ、自信を持たせ、とても楽しい事なのだ。小さな幸せな出来事にウフフ・・・と微笑む。これが乙女。
会場には沢山の乙女が・・・・そして、皆、目を輝かせておりました。
「乙女心」は、女性なら決して忘れてはいけないものなのネ!
会場で本を手にする。
どのページも全く色褪せていなくて、逆に新鮮に感じてしまう。これが名作と呼ばれる所以かしら。
いっぱいお土産買ってしまいました。これはご主人様のオ・タ・カ・ラ・・・

会場の撮影OKスポットで、こんなものもありましたよ。