589万円?

梅は咲いたか…桜はまだかいな〜〜♪。とのんきなことを言いたいところだが、梅が咲いたら、黄砂と花粉。結構、厳しい春の訪れである。
さて、アベノミクスは順調なようで、連日、明るいニュースを聞く。そもそも、アベノミクスってなんだろうと思い、調べてみた。安倍首相と、エコノミックスを合わせた言葉で、「経済」「財政」「金融」という3本たての政策を含むものだとか。
三本の矢と言えば、毛利元就だったわね。3人の息子に一人の力は弱いものだが、三人で力を合わせれば、それは強いものになる。三本の矢を束ねれば、たやすく折れることはないという教え。
まずは、世の中にお金を回すために、資金が必要で、国債を発行するという。とここまでは理解しているご主人様。
だが、国債は借金である。借金=国民の幸せという数式がイマイチ理解できない。まだ、「博士の愛した数式」のほうが分かりやすいというもの。
政府が背負う借金は2013年末において、750兆円になり、国民一人の借金負担は589万円だというから、吃驚!(これは子供も含むのだ)この金額も定かでなく、少し前に見た金額は870万円だった気がするが、どのみち、大変な金額を背負っているのである。
「強い国。世界一を目指す」とあるが、すでに借金は世界一だそうで、これは「おめでとう!やったね!」と褒めたほうが良いのかしら?
まずは株価を上げて、比較的裕福な方をより一層、裕福にさせ、お金を世の為、使って頂きたいそうだが、お金持ちの方はお金を使うかしら?だって、お金を使わないから、お金持ちになるのじゃないの?
すでに、いくつかの企業が、年収を数%アップしてお金を流通する方針で頑張っているものの、一般的には景気回復の兆しを感じるのは3年後だという。その前に消費税も上がるし、食品も上がる。最初はちょっと苦しい思いをさせるが、後はバラ色になるから安心して。と言われても、アベノミクスで何のご利益も得ていない庶民としては、どうも信用できないのである。というより、3年待てるかしら?が既に心配なご主人様。
自衛隊から国防軍へ。これをどう考えればよいのだろう?
TPP参入で、食品は安く手に入るが、品質の安全は定かでないというし、原発は基本的には賛成だとか・・・これもどう見たらよいのか?あっちを立てればこっちが立たず・・・国際社会での日本の立場も難しいし、国民のための政治も難しいのね。
病院に行けば、病に苦しむ方が沢山いて、ハローワークに行けば、雇用を求める人で溢れ、生活保護支給日には役所に列ができるのだ。保育所がなく働けないママもいるし、庶民の現実は、それぞれ、おかれた環境は違っても、生計のやりくりに必死なのよね。
そして、東日本大震災から、はや2年。68年前の今日(3月10日)には東京大空襲があった。戦争も原発事故も起きて欲しくない。沢山の犠牲や無念の死。決して忘れてはいけないし、二度とあってはならないのだ。
経済効果の明るいニュースが何だか、春のようでフワフワしていて心地よい。まるで、その昔の「バブル」を思わせる。そして、同時にバブルの後の悲惨さも思い出させるのである。
借金は泡のように消えてはくれないことを・・・そして、それは国民に返ってくることを。