失言!

橋本氏の発言が波紋を呼んでいるようです。
政治家が政治の話をするのは構わないが、女性の人権となると、ちょっと話は違う。慰安婦のことである。
従軍慰安婦とは、軍隊や公務員の男性を慰める女性を言い、別名「性の奴隷」とも言うらしい。中には強制ではないと言う方もいるが、どう考えてみても、強制に他ならないと思う。
昔見た日本の戦争を題材にした映画で、少女に覆いかぶさるアメリカ兵のシーンがあった。その時は、ご主人様もまだ子供で良くわからなかったけど、その痛々しさは脳裏に残っている。勿論、それは日本だけでなく、世界の映画の中でも時代を問わず、そのようなシーンが描かれている。それだけ、悲惨であり、戦争は全ての人を混乱させ、特に女性や子供にとっては想像を絶するほどの苦しみを与えたのだ。
常に受け身であるが故の苦痛。そんな痛みを感じてしまい、胸が苦しくなる。
かつて、「オトコはオンナをレイプするくらいの元気が無くてはいけない」と言った政治家がいた。今回にしても、軽々しく女性のことを言い、腹立たしい気持ちになる。新聞を広げれば、女性や子供に対するDVの報道は毎日だし、基本的に昔も今も女性に対する目線は変わらないのだろうか?
ドイツ人は「ヒットラー」の話が出るたびに「申し訳ない。あんな人はドイツ人であることを恥ずかしいと思う」と謝罪するそうだ。アメリカは日本に対し、「真珠湾攻撃」の話をするけど、「原爆」については謝罪の気持ちがあるのだろうか?戦争は終止符を告げたが、今でも続いているような気がする。過去の清算や反省は現在、そして、これからの問題でもあリ、子孫に引き継がれるのだろう。
慰安婦問題は、日本は過去に民間の力により、謝罪し、賠償金も支払ったそうで、日本から見れば、これで、終わりのつもりだが、韓国は違うという。この意識の違いはどこから来るのだろう。竹島の問題は「歴史の再確認」をと、日本を超えアメリカに打ち明けたそうである。ならば、その歴史を問いただし、きちんとすれば良いと思うのだが・・・
パクウネ氏は当初、竹島は日本と韓国で共同で築けないものかと提案したが、根拠というものがはっきりしていない以上、それはある意味、正論かもしれないとも思うのだ。
中国では何と、「沖縄は中国のものだ」と言っているらしい。何でも国土ではなく、沖縄の海域が欲しいそうだ。そこにはたくさんの資源があるからだとか。
「全く、ふざけたこと言って相手にも出来ない」と日本は思うけど、相手にしなかったら、とんでもないことになってしまうのが今の世の中で、それが恐ろしい。
と思っていたら、ロシアでは北方領土問題で、4島のうち、2島は日本に返してもよいのでは…と言う発言があったそうです。そこに住むロシア人は「日本人はいつも親切に接してくれて、日本に感謝している。」と言う。
戦争や政治の傷跡があるにせよ、人として痛みを感じとり、対話をする。そんな小さな行いが、やがては「信頼」に繋がり、大きな世界を動かす力となるのではないか!そんな風に思いました。