「ご主人様の森」と「1001」

この所、急に暑くなったりして、やや、体調がついていけないご主人様。これから冬になるというのなら、自然に対処できるものの、これから夏に近づくというと、思う以上に心構えが必要で、今からこの調子だと・・大丈夫?なんて思いますね。
それでも、今は5月。初夏なのだ。近くの公園には緑が嬉しそうに葉を広げ、眩い太陽の光を遮り、時折、涼しい風が吹く。目線を下げると、光と影が交互に重なり、不思議な影絵になり、何ともノスタルジックな気分になる。その瞬間、ご主人様は「軽井沢のお嬢様」になり、そして、ここは「ご主人様の森」なのだ。
ライアンもご主人様も毎日、この森を通る。
わずか60秒のこの森を通るたび、気持ちが浄化されるような気がする。
この森を超えると[社会人」となり、そして、同じように「家人」となる。
土日になると、大きなシートが敷かれ、ピクニックをしている方が多く、安上がりで、贅沢な時間を過ごす。これも、今の季節ならではイベントね。
こんな感じですよ。池の近くには「カキツバタ」が綺麗に咲いていました。

さて、「1001」。「1001」とは、昔々の楽譜集である。ジャンルはそれぞれあるようだけど、何と言ってもジャズが有名。1001曲入っているかと言うと、そうではないらしいけど、かなりの楽曲が入っているのだ。1960年ごろには2000円だったという情報もあり、相当高価なものだったんですね。中々、手が出せない代物なのだ。それでも、ジャズを愛する方やミュージシャン達は、何とかして、それを手に入れ、先人の知恵である楽譜を目を皿のように見ては、自分の音に変えていったのである。
「ジャズが大好き!」とおっしゃる方であれば、これは、無くてはならない本であり、一家に一冊の国語辞典や家庭の常備薬なのだ。
実は、この本をHiromiさんから頂いたのである。以前、ご主人様がボサノバの楽譜集をプレゼントしたのだが、そのお礼なのだ。聞けば、Hiromisさんの旦那様がすでにぼろぼろになってしまったその本を1枚ずつ、コピーし、製本したものだという。「とんでもないです!そんな大切なもの頂けませんよ!」と勿論、お断りしたのだが・・・
Hiromiさんは「いいのいいの。私はこの本の楽譜は全部頭に入っているし、貴女は一生懸命だから、そういう人に活用してもらいたいのよ」なんておっしゃるではありませんか!確かに彼女は「ボサノバの女王」であるが、「音の魔法使い」でもあるのだ。音を聞いただけで楽譜にし、しかも、その楽譜は、ミュージシャンにとって非常に分かりやすいのだから、信じられないほどの知的な「耳」をお持ちなのです。
「1001」を手に取ると、きちんと製本されており、旦那様の音楽に寄せる誠実な思いや、手のぬくもりが感じられるようであった。
本当に音楽が好きで、優しい方。凄く素敵な方なんだな〜。
ということで、「1001」Getしました。パラパラとページを見ていたが、何と、この中でちゃんと歌えそうな曲が数曲しかないではないか!15年間のジャズ人生のなかで、たった数曲!まずい、まずいゾ!日頃の努力の怠慢が今の現状なのだ。
「1001」という財産を頂いたからには、ここはちゃんと頑張らなくちゃね。