今度は映画のオハナシ!

以前から、映画は映画館で見よう!月に1度は映画館で!とライアンと約束していたのだが、これが中々出来なかったのであるが、ここ3ケ月は続いている。
5月には「リンカーン」を見たし、6月は「オブリビオン」。トム・クルーズの映画で、「遠い遠い未来、もしも、人類が滅びて、人がクローン化されても、植物になったとしても、その人が愛した記憶、愛された記憶、そして、忘れたくない思い、それらは、継がれた者に宿る。」と言う内容だったと思うが、いい映画だった。アクションあり、特撮あり、そして、人類愛がそこにあって、ちょっと考えさせられてしまいました。
脇役にモーガン・フリーマン。ご主人様はこの方、大好きなんですよ。二人の名優が出ているだけで、すでに安心気分。
7月は「華麗なるギャッツビー」。ギャッツビーと言えば、ロバート・レッド・フォードである。そして、デイジーミア・ファロー。このイメージが強くて、いきなり、レオナルド・デカプリオがギャッツビーになると、「エ!!」と言う感じなんですが、いやいや、デカプリオ氏にしてもいつまでもさわやかな青年ではないのである。(それはそうですよね)今や、立派な大人の紳士で、実力俳優なのだ。映画はゴージャスで素敵だった。
内容はご存じだと思いますが、「ギャッツビーは心から愛していた女性がいた。ディジーである。二人が結ばれるために、非道と言われるような仕事にも手を付け、財を成したのである。だが、ディジーはそんなギャツビーの心をよそに、他の財産家の家に嫁いでしまう。月日が流れ、二人は再会し、再び、愛し合う。それは、ギャッツビーの破滅のはじまりであった。」
ディジーは「女はお馬鹿さんで可愛ければいい」と育てられ、そのように育った金持ちの娘。その割には、男たちに甘い香りを振りまき、虜にしては、見捨てる。となると、決して「お馬鹿さん」ではないようですが、「金持ちの娘は貧乏人とは結婚しない」と言う取り決めをきちんと守り、それゆえ、ギャッツビーを苦悩の世界に引き込んだのである。
ギャッツビーにとって、ディジーは、一人の女性としてだけではなく、富への憧れ、過去の惜別、上流社会の扉であり、希望であったのだろう。
最後はディジーの罪により、濡れ衣を着せられ、殺められるのである。
狂おしいほどのギャッツビーの誠実な愛に比べ、ディジーの無責任な愛。女性として、ちょっと許せない気持ちになってしまう。
しかし、その後、株は暴落し、それから5年後には戦争が起きるのだ。それを思えば、愛のために死を受け入れたギャッツビーは幸せな男かもしれない。とせめても、そう思いたい。
切ない、そして、成熟したギャッツビーをデカプリオ氏は見事に演じておりました。よく見たら、デカプリオ氏はマーロン・ブランドに似てますね。そんな名優になるのかしら?今後も楽しみな俳優です。
最後は「ミッドナイト・イン・パリウッディ・アレンの映画です。Q子から、お誘いを受けたのです。
何でも、埼玉県のご奉仕で、月に3日くらい、いろんな会館で、より優れた映画を提供しているのである。(料金は1000円)言わば、名画座ですね。
この映画にはコール・ポーターヘミングウェイが出ると聞き、(勿論、本物ではないけど)「行きま〜〜〜す」と返事。
内容は「パリに行ったある作家志望の青年がミッドナイトの時間に舗道にいると、あるバスがやってくる。それに乗り込むと、あら〜〜〜なんと、コール・ポーターがピアノを弾き、歌っているではありませんか!次の日にはヘミングウェイに出会い、ピカソにも逢うのである。
所謂、タイムスリップのお話。
フィッツジェラルドロートレックやダリや・・・いろんな有名人が出てくるのである。時代はいつか分からないけど、それらが絡み合い、何と作家の主人公はヘミングウェイにアドバイスまで受けるんだから、笑っちゃいますね。婚約者と一緒の旅にも関わらず、別れてしまい、最後に素敵な女性と恋に落ちる、とうオチがあって、楽しめた作品でした。
ウッディアレンと言うと、それは有名な監督で、劇作家である。なんというか、知っている人は知っているという感覚のジョークやスラングがあって、今一つ、日本人には分かりずらい印象があったのだけど、今回は大いに笑っちゃいました。非日常を違和感なく日常に取り込み、重大な事を大したことでもないこととし、大したことないことを大騒ぎして見せたり、常に本音と建て前が交差して、一見、滅茶苦茶のようだけど、何故か、洗練されていて、お洒落なのである。つい、コール・ポーターの作品を思い出しました。ウッディアレンの作品には深い読みがあるのです。
今や、映画も1000円で見れるようになり、嬉しいですね。(条件付ですが・・・)
やっぱり、映画は映画館で。音楽はライブハウスで。作品と共に、臨場感の波に乗って、その時間はすべて忘れてしまうのだ。こんな時間が貴重ですね。8月はもう何を見るか決めています。
ウシシ・・・また、お知らせしますね。