「黒子のバスケ」

黒子のバスケ」の事件、解決しましたね。
何でも、1年以上にわたり、作者に対しての嫌がらせや脅迫文、そして、コンビニに不審な品を置いたり・・・随分、陰湿な事件でした。
その昔、『巨人の星』に憧れた少年が一流プレーヤーになっているし、『キャプテン翼』を読んで、サッカー選手になった方もいる。勿論、『あしたのジョー』や『アタックNO.1』もそうだけど、子供にとっては、その影響はとても強いものがある。
漫画と言えども、そこには、青春・スポーツ、そして友情がある。学校の先生も、親も教えてくれないものがギュと詰まっていて、そうして、大人になっていくのだ。
以前、「グリコ・森永事件」と言うのがあって、本当に怖い事件でした。詳しい内容や結果は分からないけど、その一連の事件で、月光仮面の作者、そして、あの「おふくろさん」の作詞をした川内康範氏が「私がお金を出すから、子供たちの夢を奪うのはやめなさい!」と言った事は覚えている。
『黒子・・・』事件の動機は「作者の成功が妬ましかった」と言う。作者とも面識はなかったともいう。
ねたみ・そねみ・やっかみ・・・これらの言葉は、悲しいかな、生きる全ての人が持ちえるもので、疎外感や寂しい気持ちは分からないわけじゃないけど、だからと言って、人様に迷惑をかけてもいいと言う事にはならない。今回は社会にも、それぞれの企業にも、何より、子供達の夢を奪い、不安にさせたのだ。
あまりに身勝手で、自分本位な行為、これは、厳しく罪を償ってほしい。
ふと、考えるのだけど、今回の事件やストーカー行為、あれだけ、真剣に相手を追い詰める労力があるのなら、どうして、その力を自分、あるいは社会に向けないのだろう。もっと、仕事をするとか、勉強するとか、何でも出来るんじゃないかしら?
幸せの角度をちょっと変えて見たら、そこには、新しい世界があって、違う人生だってあるのだ。
成功した方々は「棚から牡丹餅」何て事はあり得ない。人には言えない苦労があって、失敗があって、そして努力を一杯したから今があるのだ。
そういうことをきちんと教え、理解していれば、このような事件も起こらないだろう。
本当に、こんなことが再び、起きませんように祈るばかりです。
夢も見れず、世間を不安にさせることだけは止めて欲しい!