続・ご主人様のシ・ネ・マ

さて、ご主人様のシネマです。先日、2本の映画を見てきました。
まずは「マジカルガール」これは面白かった。
ブラックユーモアのてんこ盛りで、笑うに笑えない、実に怖い話でもある。
ある少女の願望をきっかけに、ジグゾーパズルの最後の1ピースが見つからないことから、出会うべきではない人たちが出会い、闇の世界に巻き込まれてしまう。
たかが映画の話ではあるが、ひとつのボタンのかけ違いから、人間関係がもつれることも現実には大いにある訳で、そういう意味の恐ろしさも感じてしまう。
人は弱く、真実を見抜く力が無ければ、ただ、流されるだけなのだ。
挿入歌には、長山洋子の歌謡曲が流れ、エンディングには三輪明宏の作詞作曲の「黒蜥蜴」が流れる。そして、その演奏をピンクマルティーニがしている。かなり日本びいきなのかしら?この辺のセンスには吃驚脱帽と言う感じ。

そして、「偉大なるマルグリット」。
裕福な気だての良いマルグリット。オペラが大好き、歌うことが何よりの幸せなのだ。だがしかし、その歌には、皆が耳をふさいでしまう。彼女は常識を超えるほどの音痴なのだ。
それでも歌う、何故歌うのか!
それは「愛」。
愛おしい人に惜しみなく与える「愛の告白」。
切ないほどの愛なのだ。
これは実際に存在したオペラ歌手の話だそうです。少女のようなチャーミングなマルグリットに思わず乾杯したくなりました。

2本の映画を見るのは少々くたびれたけど、見てよかった。気分はスッキリのご主人様でした。