続・ご主人様のシネマ便り

 梅雨が明けたそうですね。これから一気に暑い夏がやってくる。洗濯物がからりと乾くのは嬉しいのですが、熱中症に気をつけなくてはと、まぁそんな感じです。

 熱海の土石流は盛り土が原因だそうです。ということは天災ではなく人災。本当に許せない思いです。自然を壊し、それがいつかは別な形で降りかかってくる。そんな気がいたします。

 さて、一週間前ですが、ご主人様は映画を見たそうです。

『ビック・リトル・ファーム』~理想の暮らしのつくり方~です。

 動物や自然と共生する農場を作りたいという夢をかなえた話です。

 勿論、始めは何をしても戸惑うばかりで上手くいかないのですが、やがて、人々の賛同を受けるようになり、荒れ地から始まる奇跡の八年間のドキュメンタリーです。素晴らしい映像でした。

 大自然の厳しさゆえ、それぞれの生きるものたちの命のサイクルが描かれ、全ての事が尊いものだとあらためて感じました。

 植物にも、動物にも、生きるものには天敵の存在があるのですが、その天敵を倒すものが必ずいて、不思議と自然は調和がとれて成り立っているのです。自然の成り立ちを壊してはならず、それは地球を大切にすることに繋がります。

 人は今まで、自然の培われたサイクルを壊してきた。今まさに、問題になっています。ここで私たちはしっかりと考えなくてはならないのでしょう。そして未来のために動かなくてはならないのでしょう。大変、良い映画でしたよ。

 そして、今月の初めには、友人で役者をしているOさんのお芝居を見てまいりました。

『死のもちにて春死なん』

 老人ホームをテーマにしたそれぞれの家族、そして、死についてを深堀した作品で、大変、興味深いものでした。芝居の中で、姥捨山法案という架空ではありますが、そんな事柄もあり、綺麗ごとではない老後を考えさせられました。

 昨今、老人ホームは楽園なのか?あるいはその姥捨てなのか?そういう意見もあるようです。ブラックな内容ですが、胸にグサッときた芝居でした。

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 緊急事態宣言が出され、しばらくは家で大人しくするしかありませんが、映画や芝居、そして音楽や、そういう文化的なものはとても大切ですね。ご主人様はいつも元気のエッセンスを頂いているようですよ。