ご主人様の音楽便り

 早いものでもう六月になってしまいました。物価が上がってますね。光熱費も。何とも言えない不安を感じている今日この頃です。

 このひと月、いろんなことがありましたね。

 知床半島の遊覧船の悲惨な事故がありました。きちんとした対応をしていたら、必ずしや防げた事故だったと思うと、言葉も出ません。本当に恐ろしいと思いました。

 山口県の阿武町では、4630万円のご送金があり、間違って振り込まれた方は何と、ネットカジノで使い切ってしまったという。考えられないことです。

 しかし、その代行会社がそのお金をある程度、回収したというのです。よく分からないことばかりです。ネットカジノも初めて聞きました。こんなこともあるのですね。

 バイデン大統領が訪日され、世界が動く感じがしました。

 BTSはホワイトハウスに招かれ。アジアンヘイトの実情を訴えたそうです。素晴らしいです。感謝!明るいニュースでした。

 そして、カンヌ映画祭では是枝監督の作品でソン・ガンホ氏が主演男優賞を獲得しました。「パラサイト」「チング」「タクシー運転手」でも素晴らしい演技をされておりました。名優さんですね。

 韓国では新しい大統領、ユン・ソンニョル氏が誕生しました。いろいろな事柄がありますが、日韓関係もよくなればと密かに思います。そしてウクライナとロシアの戦争、早く終わってほしいです。より良い解決はないのだろうかとご主人様は案じておられました。

 さて、ご主人様の音楽便りです。ご主人様は時間があると、ピアノを弾いたり、歌を歌ったり、CDを聞いたりします。最近、購入したCD をご紹介。といっても、ここ2年くらいですが。

 2020年のある日、ふと、ラジオをつけたら、素敵な歌声を聞こえてきました。それは藤井風さんで、この時から隠れファンになったようですよ。歌の内容も優しくて、歌声はソフトで、お若いのに、才能も色気もあって素敵ですね。

ファーストアルバムに、最近出たセカンドアルバムです。

 東京事変のアルバム。素敵なアルバムで椎名林檎さんの才能が溢れてました。

 市原ひかりさんのアルバム。大変、有名なトランペッターなのですが、まぁ、スキャットやアレンジがミュージシャンならではのお洒落感があって、楽しいアルバムでした。

 そして、ビリーホリディ。以前からオウチには数枚、CDはあるのですが、とあるアルバムが欲しくて検索したら、それが結構な高値になっているのです。(昔のアルバムで、生産もしていないので、誰かが売らない限り、必然と高くなります)

 それで、諦めていたところ、「セブン・クラシック・アルバム」という、何枚かのアルバムがまとめて入っているものを見つけました。かなりお得なアルバムです。

 ビリー・ホリディはジャズの女王と言われたシンガーです。その魅力がいまだ分からないのですが、それでも何が素晴らしいのかを知りたいという思いで聞いているとご主人様は言っておられました。NO1とNO2で15枚のアルバムが収められています。

 気分転換には音楽は最高のお友達ですね。

 

ご主人様の本便り

 最近、じわりじわりと物価や光熱費が上がっている気がいたします、と言うか、世界的にも実際に上がっていますね。結局は、エネルギーの問題なのでしょうか?海の向こうの争いは何とかならないものだろうかと思います。

 避難している市民への支援とかは勿論、大切なものではあるけれど、武器の調達とかになると、それは戦争を長引かせるものではないか?と疑問を持ってしまいます。重要なことはこの戦争を早く終わらせることだと思うのだけど・・・とご主人様は思っているようです。

 今日は雨模様。そんな時は家で静かに本を読むか、音楽を聴くか、がいいですね。

さて、久しぶりにご主人様の本便りです。最近、作家別に読んでいるようです。

 まず千早茜 著 「透明な夜の香り」

 これは依頼者の望む香りを作る天才調香師の連作短編集で、その調香師の無臭の透明感が素敵でした。例え、その香りが破滅に導くとしても・・・

ミステリーチックで純粋で、最後は人肌のぬくもりが感じられました。

「人形たちの白日夢」

 青いリボンと人形たちが紡ぐ幻想小説でした。童話だったり、ダークファンタジーだったり、その妖艶さにゾクゾクしました。

 

「からまる」

 本当に人間関係がいつの間にか、からまる話で、生きづらさの中に懸命の生きる人々がいて元気になりました。

「西洋菓子プティ・フール」

 祖父が経営する菓子店で、働くパティシエの孫が主人公。菓子店プティ・フールで出合う人々のそれぞれの人生、人間模様を語ったものです。読後感はさわやかで、明日も頑張ろう!と言う気持ちになりました。

 

「魚神」

姉弟のような育った二人は、まるで恋人のように結ばれているのです。貧しさゆえに別れ別れになり、そして再会する。幻想小説で不思議な怪しさもありますが、永遠の純愛の話でもあります。新人賞の作品です。

「男ともだち」

 決して恋人でもない。でもずっと気になるともだち。何故か気が付けば、いつでもそばにいる「男ともだち」そんな人がいたらいいなと思います。友達以上、恋人未満。だからこそ、何でも言える。もしかしてその関係は消化不良かもしれませんが、面白い小説でした。

 

『恋愛中毒」山本文緒 著

 昨年 お亡くなりになった作家です。どうしても読みたかった本です。

 人を愛するあまり、真面目で不器用なゆえ、人を傷つけてしまう。うまく社会に溶け込めず、自分の殻にうずくまる。とても苦しい小説でした。そして、それは誰にもあることだと思いました。これは名作ですね。

「再婚日記」

 これはそのまま題名通り。著者の再婚した時からの日記です。

何でも、著者は鬱病だったようで、その様子が詳しく、生々しく描かれています、そして、その申し訳なさや不甲斐なさや、傍にいる方々の感謝とか綴られています。

 昨今、心の病に係るニュースも多いですが、本当に、辛い病だというこが分かりました。それでも元気にいようとする姿に心がキュンとなりましたね。

 

「天使の骨」「白い薔薇の淵まで」中山加穂 著

 実は先ほどの「再婚日記」の中に偶然、中山可穂氏の本が挙げられており、どんな小説なのかと思い、読んでみました。同性愛の小説した。自身もカミングアウトされているそうで、大変面白く読みました。新たな世界観を知りえるのは、本好きのご主人様には有難いことですね。

 二冊とも、切なく、同性愛ゆえの苦しさも垣間見えます。それでも、愛は美しく純粋なのです。それぞれの主人公にエールを送りたい気分です。

 

「ヘブン」川上未映子 著

 この小説は凄く読みたかったのですが、中々手に取ることが出来なかった小説でもありました。何故なら、いじめの小説だからです、きっと、読めば、苦しく、辛い気持ちになるのが分かっていましたから。実際に読むと、その悲惨さや不条理さや、あえて、抵抗しないいじめにあう人の信念があって、それが胸を打つ。

 強く激しい言葉、心を揺さぶる文章の力には只々、脱帽です。最後には光が見えたような気がしてちょっと安心しました、是非・・・

「オルタネード」加藤シゲアキ 著 

 これは昨年、評判になりましたね。オルタネードとは高校生限定のマッチングアプリ。現代の若者の気持ちがよく出ていて、凄いなと思いました。様々な思考が渦巻く悩み多い青春小説でした。著者はアイドルでもありますが凄い才能ですね。

「鏡の背面」篠田節子 著

 救いを求める館の先生である人が亡くなった。その女性は皆から敬愛される人物。だが、亡くなったのは違う女性だった。というミステリーです。

 著者の小説にはいつも社会の情景が描かれています。この本にも格差社会とか、行政からこぼれ落ちてしまう人とか、宗教とか、あらゆる問題を抱える女性たちが描かれていて、それはとても苦しいのだけど、それでも、きちんと読まなければという感じがしました。最後には希望が見えて、ホッとした小説です。

 ということで、ご主人様の本便りでした。

 ご主人様も随分、お読みになりましたね。今は何を読んでいるのかしら?

ご主人様のミュージカル・ジャズ便り

 数日前に俳優の渡辺裕之さんの訃報があり、大変驚きました。そして、昨日はだちょう倶楽部の上島さんの悲しいニュースがあり、本当に残念でなりません。

 お二人とも、ご主人様がお好きな方だったので、少なからずショックを受けております。

 コロナ禍ということではありませんが、ご主人様はお花のサークルをされており、昨年はお仲間のお一人がお亡くなりになり、悲しい思いを致しました。まだお若い方でした。

 そして、お仲間のご家族のご不幸も耳にしたこともあります。先月はライアンと生前からのお付き合いがあったT氏のご不幸もあり、なんというか、そういうお話をよく耳にするのです。それは、ご主人様の年齢や、また、今の世の中なのか・・・海の向こうの戦争のせいか・・・悲しいニュースは聞くのも辛くなります。

 生と死は背中合わせ。それでも、日々、精一杯生きることが大切だと改めて思います。とご主人様は言っておられました。

 さて、話は変わりますが、ご主人様は久しぶりにミュージカルを見ましたよ。

四月は君の嘘

 コミックが原作だそうですが、素敵でした。

 主人公は天才ピアニスト。ある時、お母さまを亡くしてからピアノの音が聞こえなくなり、絶望の淵にいたのですが。ある女の子に出会い、徐々に世界が変わり始めるのです。純愛の切なさを秘めた再生の物語でした。歌声も演出も素晴らしかったです。満員御礼でしたよ。

 そして、今度はジャズです。「ステージ・コミュニティ」というコンサートがあり、師である金丸正城先生も出演されるということで伺いました。

 本当に久しぶりに、生の音楽を聞き、それぞれのパフォーマンスに触れて楽しかったです。先生は大トリでしたが、流石!素晴らしかったです。カッコ良かったです。

 ピアノ・ギター・ドラム・ベース・サックスフォン・トランペット・・・美しい音色にうっとりと聞きほれていました。オンラインではありえない豊かな臨場感がありました。勿論、沢山の元気を頂きました。

 悲しいことも寂しいことも、辛いことも不安なことも、いろいろあるけど、それでも、楽しいこともあるのです。幸せなこともあるのです。それは、自分へのご褒美ですね。きっと。

ご主人様のシネマ便りとフラワー便り

 五月になりました。新緑の季節ですね。そしてゴールデンウィークも始まりました。

 ご主人様は先日、お仲間とゴルフに出かけました。あいにく、途中から雨模様になりましたが、それでもお仲間に会えることは、やっぱり楽しくて嬉しいと言っておられました。いつもお誘いくださるT様、有難うございます。

 さてご主人様のシネマです。実は三月に観た映画です。すっかり忘れてました。

 まずは「ウエスト・サイド・ストーリー」

 監督はスピルバーグ氏。素敵でした、演出も見事で、ただただ感動しました。ダンスも歌も・・・確か、アカデミー助演女優賞を取られたと思いますが、いつ見ても、美しく、そして悲しいラブロマンスですね。恋とは突然現れ、そして、愛に向かって走り続けるのです。この映画の背景には、人種差別があります。お互いが歩みより理解すれば、こんな悲劇は起こらないのにと思います。現代にもよくあることですね。素晴らしい映画でした。

 もうひとつは「ナイトメア・アリー」訳すと、悪夢の小路となるそうです。

 一人の男が欲を出したあまりに破滅する話ですが、ちょっと怖かったです。何が怖いと言うと、人の欲の恐ろしさです。人はここまで貪欲になれるものなのかと、やはり、後味は非常に悪く、まさに悪夢の小路にいるようでした。ということは、そう思わせた演出であり、そういう意味では見事な作品となりますね。

ケイト・ブランシェットはじめ、豪華キャストでした。

 監督はギレルモ・デル・トロ氏で「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー作品賞を取られた方です。「シェイプ・・・・」は良い映画だったな。とふと思い出しました。

 今月は、映画館に行こうと思ってます。とご主人様。

 さて、新緑、若葉の季節です。街を歩けば、ハナミズキにつつじ。

 そして若葉と青い空。なんだか、それだけでご主人様は幸せな気分のようです。

 どうぞ、素敵なゴールデンウィークをお過ごしくださいませ。



 

ご主人様のフラワー便り

 ニュースの悲惨な映像を見るたび、胸が痛みます。どうして、こんなことになるのか?と。暗い気持ちの中、自然はいつでもきちんとお仕事をして、私たちの心を慰めてくれますね。感謝です。とご主人様は言っておられました。

 さて、今更ですが、今年の桜はあっという間に咲き、あっという間に散る。というよりは、そーと咲き、そーと散っていく。そんな感じがいたしました。

こんな感じでした。

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 近くの公園にはチューリップにこでまり。今は八重さくらですね。

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 オウチにはいつものようにラナンキュラスとユリがあります。

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 桜が散ると、やがて若葉の季節になり、バラやつつじの出番です。そうして、今度は紫陽花ですね。

 自然は素晴らしい。共存して調和して、それは平和なのです。

 どうか、明るいニュースが聞けることを祈るばかりです。とご主人様。

春のおどり

 一気に桜が咲き、はや、満開を迎えました。暗いニュースが多い中、綺麗な桜は心が癒されますね。

 さて、アカデミー賞です。〈ドライブ・マイ・カー〉が国際長編映画賞を受賞しました。この賞は日本では初めてのことだということです。いやー良いですね。嬉しくなりました。ご主人様も喜んでおりました。

 そして、先日は愛子様の成人会見がありました。初々しく気品があり、知性がほとばしり素晴らしかったです。温かく優しいまなざしに圧倒されました。天皇陛下、皇后さまから愛情を沢山注がれ育てられたのだと思いました。今後が楽しみですね。益々、素敵なレディになっていただきたいと思います。

 さて、ご主人様は『春のおどり』を見てまいりました。OSK日本舞踊団です。何でも今年は100周年だそうです。

 初めてのことですが、素晴らしかったです。ストーリに合わせた、歌とダンス。そしてレビュー。伝統のラインダンスは圧巻でした。思わずファンになってしまいました。また、チャンスがあれば、伺おうと思います。宝塚のミュージカルはまだ見たことがないのですが、きっと、凄いのでしょうね。ご主人様は随分、楽しそうに話しておりました。

 好きなお菓子にパンダのバームクーヘンをお土産にしましたよ。

 外は桜が咲き、ご主人様のオウチにも花が沢山ありました。大好きなラナンキュラスです。そして、いつものユリです。

 春うらら、しばし花を愛でたいと思います。

ご主人様の本便り

 東日本の震災から、はや11年が経ちました。少しづつ復興もすすんでいるのかもしれませんが、やはり原子力の問題は大きな進展はなく、人が安心して住める状態ではないようですね。

 ウクライナとロシアの戦争でも、人々の命が脅かされ、奪われる。美しかった景色が一瞬にして目も当てられないむごい姿になることに、どうにも許せなく憤りを感じます。どうして、こんなことになったのか?と思います。

 韓国では、ユン氏が次期大統領になるそうです。これからどうなるのだろう。やはり、国のリーダーによって、世界が変わることこともあり、そういう意味では興味津々で、日本と良い関係であればと思います。とご主人様は言っておられました。

 春の兆しと裏腹にニュースは暗いものが多く、本当に残念でなりません。

 さて、ご主人様の本便りです。結構読んでいたようですよ。

 まずは「女のいない男たち」村上春樹 著

 映画「ドライブ・マイ・カー」の原作でもあります。いかにも村上春樹氏らしくお洒落な短編で、読んでいて楽しくなったそうですよ。

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 「家族じまい」「水平線」桜木紫乃 著

 北海道の作家で、作品も北海道を舞台にしているものが多く、いつも、北国の匂いと、雪の湿り気を感じさせます。その暗さゆえ、人のふれあい、ぬくもりが炎のように美しく燃えて朽ちる。どちらもきれいごとではない人間臭さがあり、考えさせられる小説でした。とご主人様。

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  「乳と卵」「わたくし率イン歯ーまたが世界」 川上未映子 著

 面白いタイトルで、何だこれは?と思い、読んでみると、これまた不思議なのですが、最後は人のやさしさがにじみ出て、ほろりとさせるのです。まさに言葉の力を感じさせる作家で、最近、よく読んでいるようです。

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 そしてミステリー。「ヨルガオ殺人事件」アンソニーホロヴィッツ 著

 ご主人様はこの方の本が好きで、新作が出ると、必ず読むのですが、今回も非常にファンサービスもあり、面白かったそうです。満足感 大です。

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 こちらもミステリー。「誰も死なないミステリーを君に」井上悠宇 著

ゾクゾクとさせ、楽しく読めて面白かったです。

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 「求愛」「わかれ」瀬戸内寂聴 著

 瀬戸内寂聴さんがお亡くなり、いくつか読みました。恋愛の話ではありますが、しっとりと男女の機微が描かれていて、綺麗な文体が印象的でした。

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 「禅の言葉」

 落ち込んだ時にいい本です、心が洗われます。

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 そしてもろもろ・・・湊かなえ氏 沖方丁氏、中島京子氏、そして伊藤比呂美氏。

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 伊藤比呂美氏の「女の絶望」は女性であることの本質が多く語られていうエッセイで面白かった。人生相談の側面から語られる現実を知り、生きることは大変ではあるものの、元気を頂きました。とご主人様は言っておられました。

 本を読むのは良いですね。新しい世界を知り、本当にお得な気分。また、ご紹介いたします。