まぁ、本当に寒くなってしまって・・・いきなりの冬は桜をもたせるためかしらね？
さて、確か曽野綾子さんの「老いの才覚」という本だったかな？ＴＶでこんなことを言っていました。
「人は働かなくてはならない。働きたくても働けない者は致し難いとしても、働けるのに働かない者は、それは愚かである。」と。この場合の働くというのは有償と言う意味ではなく、無償でもボランティアも含んだものである。
要は、大人になったら、親を頼らず、老いては子を頼らず、自分のことは自分で何とかして生きていく。そして、何かしら社会のために貢献をして努力をする人でありなさいと。
社会の貢献なんていうと、大それたことのようだが、ゴミをきちんと出すことや、お体の不自由な方に手を差し伸べることが出来るとか、世界の出来事に関心を持つことだって、立派な貢献だと思うのだ。大変、厳しい言葉である。でも、素晴らしい言葉である。
成る程！そうよね〜とうなずいてしまうご主人様。
やはり、仕事は持たないと・・・と常々思うのだ。
さて、ご主人様は、少しの間だけど、「無職」でした。無職というのは何と悲しい言葉なのかしら。
例えば、主婦とか家事手伝いという職業、これは凄く大変な仕事でお金に換算すれば、さぞかし吃驚するほどの高給になると思うけど、それでも、自ら収入を得ないことはやはり寂しいことである。感謝の気持ちを前面に出しながらも、常に一歩下がる遠慮や、社会からの疎外感を感じている方は少なくないのではないかしら？
ご主人様も同様に、自らの働きがないことに、何とも言えない不安を感じていたり、ずっと仕事をしてきたので、何だか、自分がプラプラと遊んでいる気がしたり・・・仕事がないというのは、いろいろな事を考えてしまうものなんですね。
本当は、もう少し、頑張って働いて、後はパートのおばちゃんになろうと軽く考えていたのだが、蓋を開けてみたら、若い優秀の方でも仕事がない世の中である。ご主人様に仕事があるわけないよね！そして、体力的にもフルタイムはちょっと・・・・と言う現実も知ってしまい、「そうだったのか！」と初めて、自分の頭と現実のギャップが５年くらいずれていることを知りました。結構、これは、ショックだけど、今の世の中が理解できたし、何より、今の自分を知りえたという点では良かったかな。
と言う事で、ご主人様は久しぶりにお仕事を始めましたよ。(パートのおばちゃんだけどね）
仕事というのは大変なことです。良いことも嫌なこともあるけど、半分は我慢ですからね。
良い事と言えば、いろんな方に出会え、それぞれの世の中を教えて頂いたこと。そして、今の時代に遅れてはならぬと、事務的な部分ではあるが、パソコン操作やインターネットやそれ相当の技術を用いた書類の作成等、ごくごく当たり前のことだが、全て仕事の中で覚えたものだった。人前での発言の機会まで与えてくださり、これは、本当に有難いことである。仲間と一緒に一つの仕事が達成できた時の喜び、何より社会の一員である自覚が、自信にも繋がっていたように思う。
嫌な事と言えば、それは人間関係かな。理解しがたい上司がいたりすると、最悪である。自分のミスは部下の責任にし、部下の手柄は自分のものにする。会社の為と言いながら、自分を守ることしか考えていない人。結構いるのよね。何故か男の方にネ。でも、これは、小さな会社だからかな〜？と思っていたら、大きい会社はそれに輪をかけてもっと、いじわるなのだ。だって、「窓際」とか「追い出し部屋」とかの部署も公然としてあったリするじゃない。
さてさて、ご主人様の仕事の上司であるが、比較的、自由に仕事をさせて下さるかわりに、何か困ったことがあると、スーと手を差し伸べてくれる方なのだ。責任の所在も仕事の基本もきちんとしていて、とても働きやすい職場である。
こうなると、「頑張らなくちゃ！」。と思うご主人様である。
まずは研修。研修期間というものは、教えていただく先輩も、企業、団体においても、人件費等も含み、負担をかけてしまうのだ。自分が無能なゆえ、余計な負担をかけるわけにはいかない。これは社会人としての意地であるとばかりに、一生懸命メモを取るご主人様。１週間の研修を３日で終えることが出来ましたよ。
あれから1ケ月経ち、ボチボチというところ。
お陰様で以前のように忙しくなったけど、人様からお金を頂くのは、そりゃ〜大変なことですよね。
ふと、考えてみました。私の今日一日の報酬はいくらかしら？
それはどのくらいの価値があるのかしら？
スーパーに行ったとしたら、おそらく、空っぽの冷蔵庫が、いっぱいになり、色とりどりの食材は、悠々３〜４日は大丈夫じゃないかしら？これは、幸せな事ね。皆さんの報酬はいくらか分かりませんが、きっと、いつもは飲めない高級ワインを頂けたり、家族でワイワイと食事に行ったり、欲しかった春もののパンプスが買えるかもしれないし、意中の人と、美味しいディナーを頂き、素敵な時間を楽しめるかもしれません。あなたの一日の「労働力」はまるで夢のような凄いことが出来るのです。皆様は優秀な方なのだ。
今日は４月１日、入社や新たな部署で戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんが、「はじめの一歩」が肝心！頑張ってくださいね。
だって、あなたの１日の労働は凄い価値があるんですから〜ね。
