「お月様ライブ」終了!

先日、ご主人様のライブがありました。
中秋ですからね〜やっぱお月様でしょう。月の曲は山ほどあって、本当につ・き・な・い。いつもながら、いろいろと反省もありますが、逆に新たな発見もあり、そういう意味では充実したライブでした。
メンバーは外谷 東 (P) 歌川 久雄 (B)倉橋 利幸 (Dr) 牧野 英夫 (G)
とおなじみの方々。ちゃんとサポートしてくださるので、とにかく安心して甘えっぱなしのご主人様。
ドラムの倉橋さんは初めてだったのですが、とても気さくな方で、しかもドラムが上手。(当たり前ですよね。プロだもん)お客様からも評判でした。この日は奥様も来ていただき、とても素敵な方で、いろいろお気遣いいただきました。(有難うございました)
選曲は・・・タイトル「あなたとシネマとお月様」
1部
Polkadots & Moonbeams (インスト)
How High The Moon  
It’s Only A Paper Moon 
The Shadow Of Your Smile
Moon Glow(インスト)
Sun Flower      
No Moon At All     
Old Devil Moon 
   
2部
ヴァーモントの月(インスト)
Moon River       
I Wished On The Moon 
Blue Moon       
Moonlight Serenade (インスト)
月の砂漠        
Caravan       
Fly Me To The Moon   
3部
Get Out And get Under The Moon 
どうですか?素敵な選曲ではありませんか!なんちゃって。インストでも全て「お月様」を演奏していただきました。
歌っていて難しいと思ったのは、「Moon River」。
何が難しいと言えば、まず、美しい曲は美しく歌わなければならず、そして、美しいだけではつまらないのだ。その中に秘めた心をさりげなく歌うのである。とても、こんな事はご主人様は無理である。この曲はアンディ・ウィリアムスの名唱で有名ですが(数日前にお亡くなりになったそうですね。)全てにおいての合格点のシンガーだったなと思います。大好きでした。これほどの力があってこそ、はじめて歌える歌なのだ。また、内容もこれまた、難しいのですよ。
『一人ぽっちの寂しい私。心のよりどころもない。でもふと見れば、お月様はいつも私のそばにいてくれる。だけど、追いかければ、月は逃げていくし、逃げれば、月は追いかけれてくるのだ。あなたとはいつも同じ隔たりがある心のお友達』
とまぁ、イケメンを好きになって、振られて・・・どうのこうのというレベルではなく、相手は世界に一つのお月様。そこにはとてもやるせない悲しみがあるのです。それにしても本当に美しいメロディですね。
お客様から良かった。と言われたのは。以外にも「I Wished On The Moon」という曲。この曲は金丸師匠に「いつか月をテーマにしたライブをしたいのですが、何かいい曲ありませんでしょうか?」と尋ねたところ、この曲はいいよ。と紹介されたのです。聞けば、いろんな部分にジャズのエッセンスが沢山入っていてお洒落な曲。ですが、今まで聞いたことも無くて、音使いも難しくて、本当に何度やっても音をはずすのである。それはもうトラウマになってしまい、悩んでいた時、師匠は「少し、休憩して、時間をおいて、もう一回トライすれば、今度は大丈夫。」とおっしゃいましたが、それから数か月経ち、やっと、ちゃんと歌えるようになりました。さすが師匠である。言うことに間違いはないのである!
歌うときにピアノの外谷さんに「ヴァースの部分は流れるようにまるで、満天の星を眺める壮大な宇宙のイメージ」と言いたいところを、「ダラダラとアルペジオで」と、非常に変な言い方をしてしまったが、実際は思い通りの演奏をして頂き、素晴らしかったです。こういう時って嬉しいですね。さすが、外谷さんはプロ。ボーカルに恥は欠かせないのである。まるで、少女が丘に立ち、満天の星に抱かれ、清々しい風を受けている様子がイメージでき、本当に気持ちよかった。とご主人様。
さて、この曲はビリーホリディで有名。ビリーホリディはご主人様にとっては遠い遠いお方。それゆえ、今まで、あまり、関心が無かったのであるが、ビリーホリディは凄い。世の中には、この世には出れない埋もれた名曲がまるで、石ころのように沢山あるのだ。それをビリーホリディは拾い上げては、愛情を注ぎ、息を吹きかけると、それはまるで、宝石のように輝き出すのである。ビリーホリディが歌うと、その輝きに見せられ、いろんな人が歌いたくなってしまう。そんな才能がビリーホリディにはあるのだと思う。ジャズのことなら何でも知っている金丸師匠曰く、「ビリーホリディが歌うとき、いつも恥ずかしそうに歌う。」と。両手を広げ、自信たっぷりに、さあ!私の歌を聴いて下さい。というのではなく、どちらかというと、歌ってもよろしいでしょうか?という感じ。この秘めやかな思いは世に出られね音楽や人々に注がれてきたのかな?ビリーホリディには悲しい出来事が沢山あったけど、それゆえ、哀れなことに手を差し伸べる優しい方だったではないかと勝手に思ってしまう。
この曲は「お月様にどうか私に素敵な恋人が現れますように。とお願いしたら、本当に願いがかなった。」という内容で、いわば「苦しいときの神ではなく、月頼み」遠い憧れのビリーホリディにちょっとだけ触れられて、私の願いもかなったのかな?とご主人様。
さて、このライブのメインイベントは実は音楽ではなくて・・・
いつもお世話になっている「柳亭○○やっこ」ことF氏がなんと、今年、「古希」を迎え、お祝いをしたのです。紫のちゃんちゃんこもカッコよく落語も勿論、楽しかった。どうか長生きして、私たちを導いてくださいね。お店の常連でありますY氏、N氏、もう一人のN氏も来ていただきました。ボーカルのN氏、そしてI氏、マンドリンのO氏には素敵な古賀正男さんのメロディを演奏していただきました。あ!そうだ。ライアンが歌っちゃいましたよ。勿論、グッとな美声でした。
帰りに「お月様」をみたら、すごく綺麗でした。
また、お・つ・き・あい下さいね。