合同慰霊祭と「ライアンの会」

先日、ライアンの葬儀を執り行ってくださったセレモニー会社から「合同慰霊祭」の通知が来た。単純に、大切な方をお見送りされた方を対象に「慰霊祭」及び懇親会というイベントである。軽食の後に「終活セミナー」の講座があり、ご主人様はこのようなセミナーには興味もあり、伺いました。それと、悲しみの方々はいまどのように過ごしているのだろうか?という思いもあったのだ。

「慰霊祭」は大変、厳かなものだった。各人の写真と共に名前が呼ばれ、そして、祭壇に飾られる。いつ呼ばれるのだろうと今か今かと待ちわび、写真が飾られてから、ずーとライアンの顔ばかり見ていた。
ご主人様はまるで、子供の学芸会を見守る母のようでしたよ。

ナイーブでシャイな少年が大人になったようなライアンですが、実は、結構目立ちたがり屋で、大のイベント好き。
自分のために何かしてくれると、ものすごく喜ぶ人だった。喜んでいるライアンが目に浮かんできましたよ。

そして、「終活セミナー」。65歳以上の方の生活費は約15万円で、しかもこれは一人の金額で、あくまで持ち家の場合。生活費は相当なもので、年金では到底暮らしていけないということですね。ではどうしたらよいのかしら?ネ
そして「墓」の在り方、つまり「墓じまい」のお話も伺った。今後どのようにするのか十分、話し合いをしなくてはいけないそうだ。
その昔では考えられなかったことが、家族という絆が失いつつ確かなものでない今、自分のことは自分でというのは当然かもしれませんが、あまりにもやることが多すぎて「不安」の文字だけがゆらゆらしてしまいました。

あ、そうだ!懇親会で隣にいたご婦人がなんでも「オレオレ詐欺」にあい、100万円取られたという話をしていた。怪しい!!!と思い、「あなた詐欺じゃないの!」と何度も口にするが、とにかく一方的に進められ詐欺にあったというのだ。見ればかなりしっかりしたご婦人である。警察に話したら「100万円で済んでよかったね〜」と言われたそうだ。今はこんな時代で、詐欺にあっても怒りをあらわにするよりは「またか!」という程度。誠に恐ろしい時代です。

「終活」よりも、まずは「ダマされない秘訣10ケ条セミナー」が必要かな?と思いましたね〜

そして、7/1、「ライアンの会」がありました。といっても「忍ぶ会」という悲しみの会ではなく、「ライアンお久しぶり!」という楽しい会で、単に親交のあった方々とライアンも交えて飲みましょう!というものであり、後輩のS氏、K氏が企画してくださったのです。
思い出話あり、カラオケあり、懐かしい歌を聴くたびにその時のライアンの様子や言葉が浮かんできて、9ケ月が過ぎたのに、それでもライアンのことを忘れず、思ってくださり、本当に有り難いと思いました。
お土産はなんと、ライアンのコースターと「ライアンのうなり水」というラベルがある水である。この水はたぶん恐れ多くて一生飲めませんね〜。
コースターの後ろにはライアンの口癖の言葉が載せられました。
それらの言葉のシーンが目に浮かび、ライアンの声が聞こえてきました。
「ライアンお久しぶり」は実は「ご主人様お久しぶり」だったのでしょう。
楽しい会ながら、皆様のさり気ないお気遣いを嬉しく思いました。皆様、本当に有難うございました。

そして、やっと分かりました。
この会の本当の主催者はライアンだということを・・・