ご主人様の本便り

今日は寒い~雪がちらついたそうですね。

さて、昨年の暮れですが韓国のドラマ「バーニング」がNHKで放映されました。原作は村上春樹氏の『納屋を焼く』

ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、何とも言えない大人のミステリーでご主人様はドキドキしたそうです。

ひとりの青年Aのガールフレンドがアフリカに旅行に行き、ひとりのボーイフレンドBを連れてくる。その人はかなりのインテリでお金持ち。そんな感じで三人の話が始まるのだが・・・

突然、BとガールフレンドがAの自宅を訪ねてくる。そして自分の事を話し出す。

B「納屋を焼くのが好きなんです」

A「それは人のものだし犯罪でしょ。そんなことしたら捕まるでしょ」

B「捕まりませんよ。絶対に。実はもう次に焼く場所を決めているのです。今日はその下見です」

A「それって、この近所ってことですか}

B「そうです」

それから、Aは自宅の近くの納屋を確認するようになるが、その形跡はない。ある時、AはBに偶然会い、そのことを尋ねると、

A「もう焼きましたよ。あなたの家の近くですよ」

B「そんなことはありません。僕はいつも近所の納屋を見て回っているんです」

A「近すぎて見えないこともあるんですよ」と。

何故か、数日前からガールフレンドの姿が見えず、連絡も取れなくなっていた。

どうです。背筋がゾク!とくるようなミステリでしょ。

どうしてもこの原作を読みたくなりました。

f:id:salii:20190123175739j:plain

これは村上春樹氏の初期の作品短編ですが、面白かったです。今の村上氏の原点がここにあるという感じですね。

流石!だな~ご主人様は陰ながらのファンなのですね。

『蛍』という小説から『ノルウェーの森』が生まれたそうです。

このドラマは映画になるそうですよ。

読んでよかった小説でした。