お芝居 『降りる人』

S会というのは、以前お話をさせて頂きましたが、以前ライアンがお世話になった方や同僚の集まりで、ご主人様は月に一度伺わせて頂いております。そのS会のメンバーの方が、とある劇団に所属していて、先日、そのお芝居を観させて頂きました。

『降りる人』ー時代 野村勇 作・演出

2015年に起きた『川崎中一殺人事件』をテーマに、ひとりの女性教師が今の時代と人のつながりを問う作品である。
少年はラインで呼び出され、命を失った。そうなる前に家族・友人・教育現場で少年を救えることが出来なかったのだろうか。

今やインターネットの時代で、世界から発信される情報は本当に便利だし、SNSはコミュニティの場を提供してくださる。しかし、どんどん押し寄せる情報の過多に追われているような気がするのは何故だろう?SNSをはじめ、サービスを受けるための諸々の登録は実のところ、個人の情報を与えていることになり、それは危機感を伴うことでもあるのだ。

便利さと引き換えに、本来残しておかなくてはならない大切なものを失っているのではないか?と思うのは、ご主人様だけの勘違いかしら?
本当の繋がりとは何だろう?

このお芝居では、ひとりの教育者のまっすぐな目線から描かれている。その目線は観客一人一人に注がれていた。
考えさせられる良きお芝居でした。

S会のH氏も素敵でした。舞台に立つというのは凄いことですね。頑張っているそのお姿に元気を頂きましたよ。