クリスマスライブに行ってきました。

新聞を読んでいたら、中沢啓治氏がお亡くなりになったとある。「はだしのゲン」の作者である。自らの被爆経験から原爆の恐ろしさを、漫画を通じ伝えてきた方である。1973年から少年ジャンプに連載されていたようですね。
日本は唯一の被爆国と言われている。そうなのです。あんなに恐ろしい、そして悲しい歴史があったのです。時と共に吹く風に惑わされ、つい、忘れそうになるけれど、これは、決して忘れてはいけないこと。
以前のインタビューでこんなことを言っている。
『福島の原発事故では。長崎や広島の教訓が生かされていない』と。そして、『ゲンは私の遺書。私の伝えたいことはすべて、あの中にあります。』と。
この本は世界18ケ国にも翻訳されていて、そして、今や教材としても使われているとのこと。
さて、今日から新政権。同じ失敗も、ごく一部の方々だけが裕福になるのも嫌だ。それこそ、教訓を生かしてほしいと願うのだが・・・・・
話は変わり、クリスマス。
クリスマスと言っても、サンタがプレゼントを持って来てくれると楽しみにしていた時代はズート昔。そして、恋人と素敵なレストランで食事をし、愛を語り合う。というのも相当昔の話。(といってもご主人様はそんな経験がないのですが・・・)なので、クリスマスといってもあまり感動がないご主人様。そんな折、ライブのお誘いがあり、伺ったのです。ジャズ界の大御所、後藤芳子さんと実力派ジャズシンガー矢野眞道さんのライブである。
後藤芳子さんのお年は存じ上げませんが、いつ見ても若くてきれいなお方。そして、ジャズの世界に大変、貢献した方でもあるのです。人生を語るかのような淡々とした歌唱は胸にジーンと来てしまう。後藤芳子さんならでは、イヤ、後藤芳子さんしか出せない味があるのです。つくづく凄い方だな〜と思うのです。いつまでも歌い続けて欲しいですね。
矢野眞道さんは本当に上手いというより、上手すぎると言ったほうが良いかもしれない、それほど素敵なシンガーなのです。
美声を持ち、きちんとした英語でじっくりと本格的なジャズを歌うのです。
「A.I」という男女コーラスでも活躍されているし、ソロでも勿論なのだ。
実は矢野眞道氏は英語の先生。歌うための英語の発音を教えているのだ。そして、ご主人様はその生徒。もう8年くらい経つのかしら???長いおつきあいなのです。
レッスンは発音だけでなく、その歌の意味や、そしてもっと深いところまで掘り下げ、作者の気持ちに少しだけ近づく。この作業がとても楽しい。いつも新たな発見があるのです。
ご主人様はいつも発展途上の方ですから、先生を困らせてばかりなのだが、それでも、随分、成長したと思っている。先生のお蔭なのだ。習って1年くらいの時だろうか?ライアンが、ふと「英語の発音がよくなったネ」なんて言うのです。「エ!!本当。ちゃんと聞いてくれてたんだ〜」嘘でもそう聞こえたのなら、嬉しいことね。
最近は英会話もちょっとだけ教えて頂いている。だかしかし・・・英語で「昨日映画に行きました」とご主人様。「そう!どうだった」と先生。「ハイ。とても面白かったです。」とご主人様。で会話は終わり。
あるいは「1週間前にイタリアンレストランに行きました。」「どうだった?」「ハイ美味しかったです。」で終わり。幼稚園も吃驚な恥ずかしいご主人様である。来年は本当に真面目に取り組まないとね。
さて、会場は盛り上がってますよ!お客様も沢山。美味しい御馳走を賞味し、ワインも頂いている。この日はお料理がサービスで出ているのです。コックさんはN氏。N氏とは外国の方ではあるが、日本のことを日本人より知っている方なのだ。日本人でも到底読めそうにない難しい本の翻訳をしたり、とにかく、才覚のある方。以前、ご主人様の以前の仕事で、ある施設における簡単な英会話をお願いしたことがあるのです。ハッキリ言って、ご主人様と同レベルの生徒ですからネェ〜、それは大変だったと思うのですが、ジョークも交え、とても楽しく、素晴らしいレッスンでした。それ以来、ご主人様はN氏には感謝し、敬意を表しているのです。
N氏のお料理は美味でした。数々のディップがあって、フランスパンやクラッカーに合うのです。そして、名前はわからないけど、多分、ブラジルのお料理かな?お肉と豆の煮込み。これは美味しかった。この味は日本の人には出せない味ネ。そして「男」の料理の味なのだ。
久々に出かけたライブ。HさんにもYさんにも会えたし、挨拶だけの方だったのが、いろんな話もして・・ワイワイなのだ。そして、そこに素敵な音楽があるのだから・・・心も体も満腹の楽しい夜になりました。
家路につき、ライアンとクリスマスケーキを頂きましたよ。
こうして、ご主人様の定番のクリスマスは終わったのです。